「不対電子」の版間の差分

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'''不対電子'''(ふついでんし)とは、[[分子]]や[[原子]]の外殻軌道に位置する対になっていない[[電子]]のこと。
たとえば[[原子番号]]8の酸素は8個の[[電子]]を持つわけであるが、その電子配置は1s、2s軌道に各2個配置され2p軌道には4個の電子が配置される。2p軌道61の電子まで入ことができるが、これはスピンの向きが反対の2個の電子状態を入れることのできる3組の軌道が3組あることで、酸素原子の場合の外殻電子は1組(2s軌道の2個を除いて)の対になった電子と、対になっていない2個の電子が存在することになる。
酸素分子は酸素原子2個からなるが、酸素分子の[[分子軌道]]では、2p軌道の計8個の電子のうち、もともと対になっている4個と、共有され対になった2個と、対になっていない2個の電子という配置になる。
 
対になっていない電子があることが[[磁性]]の特性をきめる。