「テトラメチルシラン」の版間の差分

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同様に、テトラメチルシラン分子に含まれる4個の炭素原子はすべて等価であるため、<sup>13</sup>C NMRスペクトルにおいてもテトラメチルシランはシングレットのピークが現れる。このピークは容易に特定することができるため、通常はこのピークを<sup>13</sup>C NMRスペクトルの「δ0.0」と定義して、核磁気共鳴分光法による分析で用いられる。
 
テトラメチルシランのケイ素原子は低周波数側(δ値が負となる方向)にピークをシフトさせるためヒドリド種などを除けば一般に<sup>1</sup>Hや<sup>13</sup>C NMRでデータを取る必要があるのはδ0.0より左側(δ値が正となる方向)であるため。従って、試料のピークなどに干渉することはなく、ケイ素原子がデータ取得の支障になることはない。またこの性質のため、取得されたグラフからδ0.0のピークを容易に特定することができる。
 
テトラメチルシランは高い揮発性を有するため、NMR分光法で分析を行った試料の回収は簡単に行うことができる。