「基底膜」の版間の差分

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基底膜basement membraneは、動物の[[組織]]において、上皮細胞層と間質細胞層などの間に存在する薄い膜状をした[[細胞外マトリックス]]。基底板basal laminaともいう。膜といっても生体膜のようにとは異なり脂質は含まれない。

代表的な成分は、IV型[[コラーゲン]][[ラミニン]][[ヘパラン硫酸]][[プロテオグリカン]](パールカン)、エンタクチンなどである。
成分や機能については、基底膜成分を多量に合成するマウスEHS腫瘍を利用することが多かった。現在でも、基底膜成分を含む複合体マトリゲルなどは、この腫瘍から抽出したも産物であが利用されている。マトリゲルやラミニンなどは、上皮細胞の接着を支持し、分化形質などを保持する機能があるので、細胞培養の基質や支持材料としてしばしば利用される。ただ、

生体内の基底膜は、組織や場所によって成分が多様であり、そのことが基底膜が示す多様な機能と関係していると考えられている。