「直木三十五賞」の版間の差分

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== 傾向 ==
対象は新人による[[大衆文学作品小説]]であり、芥川賞とは密接不可分の関係にあると言える。[[大衆文学小説]]の場合には直木賞受賞後文筆によって生計を立てるに充分な筆力が勘案されがちなこともあって、現在では実質的に中堅作家に対する賞となり、文学界の有望新人を発掘する為の賞としての機能は事実上喪失しているに等しい。
 
結果として、とうに著名な人気作家となってからいわゆる「遅すぎる受賞」となる者が多く、さらに選考(受賞)を辞退する人気作家も出ており<ref>{{Cite web|author=Yahoo!ニュース|date=2008-07-08|url=http://s01.megalodon.jp/2008-0713-1156-32/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000058-jij-soci|title=直木賞選考対象から辞退=「ゴールデンスランバー」で伊坂幸太郎さん|accessdate=2008-07-13}}</ref>
、この点で議論が巻き起こる事が多いのも事実である。{{要出典範囲|また、過去には、約30年のキャリアを持つ人気[[脚本家]]で、[[還暦]]を超えて作家活動に転ずるや時代小説界に一大センセーションを巻き起こした[[隆慶一郎]]について、「小説家としてのキャリアが短い」「まだ次がある」などと評して落としていたところ、作家活動実働5年で隆が急逝してしまい、授賞の時期を逸してしまったという例もある|2009年1月}}。
 
新人による[[大衆文学作品小説]]を対象としているにも係わらず、[[大衆文学小説]]マーケットが急激に拡大した[[推理小説]]、[[サイエンス・フィクション|SF]]、[[ファンタジー]]を活動分野とする作家が受賞しにくい傾向にある。その原因として、ジャンル小説それらに対する文学性の視点のほか、ジャンルそのものに対する選者の嗜好や理解度の問題がある。また、

[[文藝春秋]]が刊行する小説に多く授賞する傾向にある。そのため[[筒井康隆]]が直木賞の選考を揶揄した『[[大いなる助走]]』を[[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]]に連載したことがある。
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==直木賞をめぐる事件==