「弓騎兵」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
'''弓騎兵'''は[[弓 (武器)|弓]]を装備し、[[騎射]]を行う[[騎兵]]である。主に[[ユーラシア]][[ステップ (地形)|ステップ]]地帯に住む[[遊牧民]]によって編成されていた主に軽装の騎兵。
[[Image:IlkhanidHorseArcher.jpg|thumb|right|240px|[[イルハン朝]]の弓騎兵<br>画は[[15世紀]][[ティムール朝]]時代]]
[[Image:Assyrian Horse Archer.jpg|thumb|right|240px|[[アッシリア]]の弓騎兵]]
7行目:
 
弓騎兵は非常に機動力に優れ、その機動力を生かした偽装退却&騎射を繰り返す[[戦術]]などを採っていた。一見決定力不足のようにも見えるが、[[合成弓]]の改良が重ねられ大きい殺傷力を持っていた。数百メートルの射程を持つ合成弓を使用し、漢人から[[攻城技術]]を学んだモンゴル人だからこそ広大な[[モンゴル帝国]]を建てることが可能であった。[[重騎兵]]や[[歩兵]]などにとっては弓騎兵は天敵であり、執拗な騎射で[[陣形]]が崩れ[[士気]]が低下し敵を捕捉することが出来ないまま敗走するのがほとんどであった、比較的に機動力を持つ[[軽騎兵]]でさえ弓騎兵には手を煩わされていた。
 
一般的に弓騎兵は弓が扱いやすく、また馬の速度を活かすために軽装備で日常でも用いた衣服のままが普通であり、防具を付ける場合でも防寒も兼ねたキルティングの鎧や簡単な胸甲と兜を使用する程度だった。ただし、十字軍以降のイスラム世界(特に東方)、モンゴル帝国の一部の騎兵、鎌倉時代の日本などには重装備の弓騎兵が存在し、こうした弓騎兵は幾分か機動力を失ったものの別の重装騎兵の援護や軽装備の弓騎兵が追い詰めた敵の殲滅などには一役買った。
 
こうした遊牧民の殆どは小銃の機能が向上し全盛する時代になっても弓騎兵として戦場で戦った。