「パイステ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
RogerMT (会話 | 投稿記録)
Dr jimmy (会話 | 投稿記録)
34行目:
音色も特徴があるパイステだが、製造過程においても、このメーカーほど何年経っても同じ音を出すシンバルを入手できるメーカーはないだろう。これは、それぞれの製造過程においてマスターシンバルが存在しており最終段階でこのマスターシンバルとまったく同じ音に仕上がっていないと製品化されないという徹底ぶりが何年経っても同じ音を手にする事が出来るのが理由のひとつ。
そして、最終工程においてはパイステ社のシンバルマスターがマスターシンバルを元に1枚1枚サウンドチェックを行い出荷している。
事実、2002やRUDEなどは1970年代から現在まで同じマスターシンバルを使用しているため、30年前の2002も現在の2002も基本的に音色は変わっていない。つまりは、仮に材料や製造過程を新たに生み出したシンバルは2002シリーズには導入されず、新しいシリーズとしてデビューする事になる。よって、2002やRUDE、トラディショナルシリーズは何十年も前から音色は変わらず、進化したシンバルはパイステラインやダークエナジー、イノベーション(廃番)、ディメンジョン(廃番)などに加わっている。
厳しい評価をすると、2002やRUDE、パイステライン以外のシリーズの販売枚数は少なく過去にあったシリーズ(イノベーション、2000、3000、505、404、101、カラー、その他多数)は結果としてユーザーには認められず姿を消して言った事になるが、逆を言うとやはりパイステのサウンドは現在販売されているシリーズ、特に2002、パイステラインの2シリーズがパイステの真のサウンドと評価される。
誤解のないように補足をするが、「フォーミュラ602」「サウンドクリエイション」の2種類については、現在もユーザーから強く復刻して欲しいという問合せが後を絶たないシンバルだが、これら2種類については、パイステ側から製造を断ち切ったシリーズで、理由は1980年代を迎えるにあたり、電気楽器に負けないシンバル、ライブでPA無しでも通用するシンバル、そして何より輝くサウンドを求めた結果、時代はそれら2種類のサウンドはもはや要求しないだろうという将来を見越して2002・RUDE・パイステラインシリーズにバトンタッチをするため廃番にしたシリーズである。
そういった意味でも、いつまでも「歴史」を引きずらない姿勢が見える。