「独占資本」の版間の差分

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[[産業革命]]の中心が繊維中心の軽工業から、製鉄・化学・造船などの重化学工業、鉄道、海運などの物流産業に移行してくると初期投資が莫大になっていった。
 
当時、イギリスの軽工業などでは、利潤の中から再投資するのが基本であったが、重化学工業においては、スタートの時点で利潤を大きく超える設備投資が必要であった。そのため、[[産業資本]]家は、[[金融資本]]からの出資融資によりその資金を調達するようになった。
 
こうして、[[絶対王政]]政府への融資と高利貸しが生業だった金融資本は、直接間接に産業に対して関係を持つようになり、変質していった。
 
莫大な資本投資を可能にした産業と金融の融合により、弱小な中小企業は次第に競争に敗れ駆逐買収されていった。これにより、市場で圧倒的なシェアを持つ[[独占]]企業が生まれた。独占企業は、プライステイカーの前提を覆し価格を操作し、独占利益を上げることを可能にした。
 
いったん力をつけた独占資本の脅威は、他経済の独占資本であり、貿易の権利をめぐるつばぜり合いが、政府を巻き込み[[帝国主義]]時代の幕を開くことになる。