「飛行機」の版間の差分

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Sabulyn (会話 | 投稿記録)
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このうち、ターボジェットエンジンは、タービン軸から機械的に駆動力を取り出す方式との区別のため、「ピュア・ジェットエンジン」と呼ばれることもある。それぞれは、その特性を生かし、用途により使い分けられている。
 
その他、過去に採用されたことがあるエンジンとしては、[[第二次世界大戦]]の前から終戦までのドイツでは、[[クルップ]]と[[ユンカース]]による[[:de:Gegenkolbenmotor|上下対向式(de)]][[2ストローク機関|2サイクル]][[ディーゼルエンジン]]、[[:en:Junkersユンカース Jumoユモ 205|Jumoユモ 205やJumoユモ 207]]を搭載した[[Do 18 (航空機)|ドルニエ Do 18]][[:de:Dornier Do 18|Do 18(ドイツ語]]や[[:en:Blohm + Voss BV 138|ブローム・ウント・フォス BV 138]]、[[:en:Blohm + Voss BV 222|BV 222]][[水上機|水上]][[輸送機]]、[[巡航ミサイル]][[:en:V-1 flying bombV1飛行爆弾|V1]]に用いられた[[パルスジェット|パルスジェットエンジン]]のほか、やはりドイツで大戦末期に登場した戦闘機、[[メッサーシュミットMe163|Me 163]]や、アメリカの超音速実験機[[ベルエアクラフト|ベル]][[X-1 (航空機)|X-1]]などの[[ロケット|ロケットエンジン]]があった。このうち、ディーゼルエンジンについては、[[地球温暖化]]防止に効果があるとして、近年再興の可能性が出てきた。
 
日本での航空機エンジンの数え方は、「[[発動機]]」に由来した「発」であらわされる。これは戦前からの慣習であるが、現在でもそのまま使われている。一基装備の機体を「単発機」(略して単発)、二基のものを「双発機」(双発)と呼び、それ以上はエンジンの数にそのまま「発機」を付けて呼ぶ。
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ジェット[[戦闘機]]に代表される速度と運動性を重視する機体では、機体に対して大きなエンジンは、[[空気抵抗]]低減と質量(mass)集中のため、単発、双発とも、エンジンは胴体内に置かれる。[[民間機|民生用]]の小型~中型機では、キャビン容積を重視して、主翼の上か下、もしくは尾部に置かれる。大型機では尾部にまとめるか、主翼下に[[パイロン]]で吊り、並列に配置するものが多い。
 
重量と体積の大きいレシプロエンジンでは、エンジン搭載位置の自由度は低くなり、単発機はもちろん、奇数発機のエンジンのうちのひとつは、機首や機尾、パラソル式(支柱支持高翼配置)の主翼上など、平面視での機体中心線上に置かれる。左右非対称の機体([[:en:Blohm + Voss BV 141|ブローム・ウント・フォス BV 141]])でも、尾翼の付いた胴体側([[操縦席]]の無い方)の中心線上にある。双発以上の偶数発機では、多くが[[主翼]]前縁に配置される。強度上の理由で、エンジンをまとめて設置するために2基一組にしたもの([[ドルニエ Do X]])や、速度を追求し、[[前面投影面積]]を増やさずに2基エンジンとしたもの([[ドルニエDo335|ドルニエ Do 335)335]])ではタンデム配置のものもある。また、隣合う二つのエンジンをギアで連結し、2基のエンジンでひとつのプロペラを駆動するもの[[:en:Heinkel He 177|ハインケル He 177)177]], [[:de:Heinkel He 177|【(ドイツ語)He 177】]]も見られたが、これらは全て[[ドイツ]]生まれである。
 
* レシプロ機は[[ライト兄弟]]の1号機から使われている方式。現在では趣味で乗る[[自家用機]]のほか、飛行訓練・写真撮影・農薬散布・アクロバット飛行・遊覧飛行・水上タクシー等に使用されている。<!--燃料をガソリンスタンドで調達できるので、立派な飛行場設備の無いところ(アメリカの農業地帯など)で運用される農業機は今でもレシプロ機である。-->