「南村喬之」の版間の差分

'''南村 喬之'''（みなみむら たかし、[[1919年]]3月 - [[1997年]]）は日本の[[絵物語]]作家・[[挿絵]]画家。本名は、'''額田操'''。

[[1919年]]3月[[福島県]]出身。日本通信美術学院で、美術を勉強。戦時中に[[シベリア抑留|シベリアでの拘留生活]]を体験したのち、1948年に帰国。戦後直後は多様な作画仕事で生活費を稼ぎながら、改めて美術を学習。やがて恩師の友人・玉井徳太郎の紹介で、雑誌「[[日の丸 (漫画雑誌)|日の丸]]」の別冊付録所収の「はやぶさ童子」で絵物語作家としてデビュー（同作は、南村喬名義）。昭和30年代には「[[少年ブック]]」「少年画報」などで活躍するが、絵物語文化が漫画分野にとって変わられるなか、仕事が減少。試みに「[[週刊少年マガジン]]」創刊号に漫画「天平童子」（原作・[[吉川英治]]）を執筆（矢野ひろし名義）するが、漫画は自分の資質に合わないと決判断。以降は、挿絵画家としてに本格的に転向。児童出版分野を中心に、戦記もの、怪獣もの、その他で多大な業績を残すした。

'''桐丘裕之'''（きりおか　ひろゆき）などの筆名で、[[SM (性風俗)|SM]]雑誌の小説挿絵やイラスト画も担当。「SMファン」「SMフロンティア」ほか多くのマニア誌で活躍し、男性[[サディスト]]の表情のいかにも残忍な雰囲気や、心身を責められて苦しむ[[マゾ]]女性の肉感的でかつ妖しい美しさ、そして男性[[サディスト]]の表情の見せる実にそれらしい残忍さ、などは、独特の世界を確立している。