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『'''太陽のない街'''』(たいようのないまち)は、[[徳永直]]による小説。のちに映画化もされた。
 
1929年6月号から雑誌『[[戦旗]]』に連載された。作者徳永が経験した、1926年の[[東京都]][[文京区]][[小石川]]にある[[共同印刷]](作中では「大同印刷」となっている)の[[ストライキ]]を題材にした作品である。当時の[[プロレタリア文学]]の書き手の多くは、どちらかというと学歴が高い作家が多かったので([[小林多喜二]]は[[小樽高等商業学校]]卒業、[[中野重治]]は[[東京帝国大学]]卒業というように)、[[尋常小学校]]卒業後に労働生活に入った作者の経歴も、作品の話題となった。
 
作品は、ストライキの実態や、労働者側が敗北に追いこまれるという、労働者のたたかいをリアルに描いたことから、発表直後から文壇でも評判になり、[[蔵原惟人]]や[[川端康成]]が賞賛、連載完結を待たずに、1929年12月に戦旗社から単行本が刊行された。