「トロンボテスト」の版間の差分

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トロンボテストは以下の臨床検査の実施料(日本)となり、スクリーニング検査であるPTよりも保険点数が高いために、ワルファリンのモニタリングにおける測定精度と信頼性と判定料が高い検査である。
 
 
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被検者のクエン酸加ナトリウム全血あるいは血漿を採取する。近年では血漿を検体に用いる事が一般的である。血漿(30μL)を試験管に採取し、予め37℃加温されたトロンボテスト試薬(250μL)を添加して凝固するまでの時間を測定する。トロンボテスト試薬の成分は、ウシ大脳由来の組織因子(英名:Tissue Factor)、ウシ吸着血漿およびカルシウムからなる生物製剤である。近年、遺伝子組換え技術による遺伝子組換えウシ組織因子を用いる事により、BSE(狂牛病)のリスクが回避できる凝固検査薬開発されており、今後も動物由来原料に依存せず、均質かつ安定的な凝固検査試薬が継続的に供給される時代になってきた。
 
[http://http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090325/5kpy77/140120090325033923.pdf]
[http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2009032663282]
 
 
上述したISI/INRシステムの歴史およびトロンボプラスチン製剤の混乱と標準化の経緯は参考文献を参照してください。[http://www.ishiyaku.co.jp/search/details_1.cfm?cid=2&bookcode=731050]
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なお、トロンボテスト(TT)は、ウシ脳由来の組織因子(トロンボプラスチン)を世界どの製造メーカーでも統一して使用しているために、PT試薬と比較しても、均質な試薬特性を持つことから、臨床検査の施設間のバラツキやINRの差異が少ないと考えられている。
 
ワルファリンのモニタリングにおいては、国際標準としてINR表記法が普及している。TT試薬においてもINRは適用できる。昭和63年に日本において臨床検査施設で全国サーベイランスが実施されており、TT試薬の適用性が報告されている。
 
 
== 関連項目 ==