[[Image:Transistor curve tracer.jpg|thumb|right|''575575型 トランジスターカーブトレーサーは、NPNNPN,PNPPNP両方のトランジスターの動的な特性を5インチのCRTCRTに表示できる。 いくつかの異なるトランジスターの特性曲線が表示できる。 (Tektronix, Catalog, 1967)]]
'''半導体カーブトレーサー '''(はんどうたいかーぶとれーさー)は、 [[ダイオード ]]、 [[トランジスタ ー]]、 [[サイリスタ ー]]などの [[半導体素子 ]]の特性を測定するための機器である。 [[オシロスコープ ]]をベースに、電圧源、電流源を備えて被測定物(DUT)への印加をする。 ▼
▲半導体カーブトレーサーは、ダイオード、トランジスター、サイリスターなどの半導体素子の特性を測定するための機器である。 オシロスコープをベースに、電圧源、電流源を備えて被測定物(DUT)への印加をする。
==動作 ==
基本動作原理は、DUTに掃引(自動的に変化する)された[[電圧]]を印加して、そのときに流れる[[電流]]を測定する。 この結果はいわゆる「V-Iカーブ」 (電圧対電流カーブ)として画面表示される。 使用者はDUTへの最大印加電圧、印加電圧極性(正負に自動に印加できる物もある)、DUTと直列に入れる負荷抵抗値などを設定できる。
ダイオードやDIACダイアックなどの22端子素子は、以上の方法で十分に特性を評価できる。 カーブトレーサーは、ダイオードの順方向電圧、逆方向リーク電流、逆方向ブレークダウン電圧、などのパラメータ測定ができる。DIACダイアックのようにトリガーできる素子の場合は、順方向・逆方向のトリガー電圧が明確に表示される。 トンネルダイオードのように負性抵抗を持つ素子がもつ非連続的な特性も表示される。
主掃引ターミナル出力は、しばしば数千[[ボルト]]までの印加が可能であり。 、また低電圧時には数十[[アンペア]]から機種によっては数百アンペアまで可能である。
33端子素子には追加の接続が必要になる。 通常はステップ電圧源もしくはステップ電流源がDUTの制御ターミナルに接続される。 この制御ターミナルをステップ状に変化させながら、主ターミナルの電圧を掃引することで、一連のV-I曲線群が得られる。 この曲線群からトランジスターのゲインやサイリスターや[[トライアック]]のトリガー電圧を測定できる。 ほとんど多くの素子では、ステップ電流源を用いる。 また、[[電界効果トランジスタ|FET]]ではステップ電圧源が用いる。
カーブトレーサーには、通常22端子、33端子素子に接続が簡単にできる仕組みが備わっている。 その方法は、一般的なトランジスターやダイオードのパッケージにあったソケットである。 ほとんどのカーブトレーサーは、22つの素子を同時に接続可能である、。これにより22つのトランジスターが「マッチ」した状況をつくり、作動アンプなどの回路動作を最適化するのに使われる。 これは右の写真の中に見えるトグルスイッチで22つのDUTをすばやく切り替えて、測定される特性曲線群を比べることで行われる。
==歴史 ==
皮肉なことに、最初の半導体カーブトレーサーは真空管回路によって構成されていた。 Scientific Test, Incのカーブトレーサーは、テクトロニクスの物とは異なる特徴を持つ。 テクトロニクス575575型カーブトレーサー(ギャラリー参照)は典型的なこの時代のカーブトレーサーである。 この時代では、半導体素子では必要な測定をするための測定信号が発生できなかったのである。 現在では、カーブトレーサーは全て半導体化している(CRTは例外として)。 また測定の自動化も進んでおり、使用者が楽にデータを取って、DUTを含めた安全も確保されている。
==カーブトレーサーの種類 ==
[[アジレント・テクノロジー ]]社
*B1505A [http://www.agilent.com/find/b1505a]
Scientifc Test, Inc.社
*Series 5000 [http://www.scitest.com]
[[テクトロニクス]]社
* 575
* 576
* 577, 577D1, 577D2
ソニー テクトロニクス社
* 370, 370A and 370B
* 371, 371A and 371B (high power)
==入手性==
Agilent社はFortune500Fortune500の会社であり、電子測定器のリーダーである。 B1505A 型は、20092009年44月11日から注文可能である。
Scientifc Test, Inc.社(テキサス州リチャードソン)は、カーブトレーサーを現在製造中でサポートも継続中である。 製品の詳細がある。[http://www.scitest.com]
以下のテクトロニクス社のページには370B370Bと371B371B型の詳細がある。 が、どちらの製品も廃止されている。 [http://www2.tek.com/cmswpt/psdetails.lotr?ct=PS&cs=psu&ci=13558&lc=EN]
再生品のカーブトレーサーが中古品業者から入手できるかもしれない。
*[http://www.etesters.com/see/Curve_Tracers All manufacturers of curve tracers.]
[[Category:Electronic test equipment電気・電子計測機器]]
[[Category:Laboratory equipment]]
[[Category:Electronics work tools]]
[[en:Semiconductor curve tracer]]
[[ru:Характериограф]]
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