「1948年アメリカ合衆国大統領選挙」の版間の差分

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* '''[[ライリー・A・ベンダー]]'''、実業家、[[イリノイ州]]出身
* '''[[ジョセフ・ウィリアム・マーティン・ジュニア]]'''、[[アメリカ合衆国下院]]議長、[[マサチューセッツ州]]出身
* '''[[エドワード・マーティン]]'''、元[[ペンシルニア州]]知事
* '''[[レブレット・ソルトンストール]]'''マサチューセッツ州選出アメリカ合衆国上院議員
 
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「[[シカゴ・トリビューン]]」は当時共和党寄りの新聞であり、デューイの勝利を確信して、翌日の見出しとして選挙の夜に「デューイがトルーマンを破った」と印刷した。翌朝撮影された有名な写真は、この新聞を手にしてニンマリするトルーマンを写したものだった。トルーマンの勝利がこのような衝撃を与えた理由の一端は、勃興しつつあった世論調査の手法にまだ正されていない欠陥があったからだった。選挙における有権者の嗜好の信頼に足ると考えられる調査の多くは電話調査に基づいていた。1948年当時ではこれが裕福な有権者(電話を購入することができ、また不変の住所を維持していた)に偏ったサンプル抽出を行うことになった。これらの有権者はデューイを支持する傾向が強かった。トルーマンに対する支持は低層および中層の有権者からが多く、彼等はまだ電話を購入する余裕が無く世論調査会社の調査から漏れた。また世論調査会社の中にはデューイの勝利に自信を持っていたので、選挙の数週間前に単純に調査を止めてしまい、民主党に対する最後の瞬間の支持急上昇を見誤った。1948年以後、世論調査会社は選挙の前日まで調査を続けることになり、多かれ少なかれリアルタイムでテレビにその結果を流すようになった。
1948年のキーとなった州はオハイオ州、カリフォルニア州および[[イリノイ州]]だった。トルーマンはこれら3州を1%以下の僅差で全て抑えた。これら3州の選挙人数は合計78票もあった。もしデューイがこの3州全てを制しておれば、一般投票で負けていても選挙人投票では勝つことができた。これら3州の開票状況が非常に接近していたことが、デューイが11月3日の朝遅くまで敗北宣言を出さなかった大きな理由だった。同じように僅差でトルーマンはアイダホ州の選挙人票を獲得した。デューイは逆に、当時選挙人数が最大だったニューヨーク州とペンシルニア州を僅差で制し、ミシガン州も押さえたが、選出されるには不足していた。デューイはいつも、1944年の選挙では勝利した中西部の田園地帯で敗れたので選挙全体を失ったと考えていた。
トルーマンの勝利は多くの要因に帰せられる。その攻撃的な人民主義的選挙運動方式、デューイの選挙運動でぬるま湯につかって距離を置いた姿勢、およびトルーマンの攻撃に反論しなかったこと、一般選挙の最終段階で大衆世論に大きな変化が起こったこと(アメリカの選挙では稀である)、その年の有名なベルリン空輸のようなトルーマンの外交政策が広く大衆に認められたこと、またトルーマンが「何もしない、何も無くても良い第80共和党議会」と名前を付けた議会への不満があった、実際に、この年は基本的に民主党の年となり、民主党は大統領選を制しただけでなく、議会両院も制した。さらに3分の2となった民主党も予想した程にはトルーマンを傷つけなかった。サーモンドのディキシークラット党は南部州4つを制したに留まり、予想より低かった。公民権綱領が人口の多い北部や中西部の黒人票で大多数をトルーマンに獲得させ、イリノイ州やオハイオ州のような州でトルーマンの違いを際立たせた。ウォレスの進歩党は一般投票でわずか2.5%を得たに留まり、これも予想を大きく下回った。ウォレスは多くの政治評論家が予測したようなトルーマンからの多くの革新票を奪えなかった。
 
1948年選挙はアメリカの大統領選挙の歴史で、勝者がペンシルニア州とニューヨーク州で勝てなかったことでは2回目となった(1916年選挙が1回目、この後は1968年、2000年および2004年があった)。トルーマンは再選を勝ち取ることのできた戦争指導者だったので、世界中から選挙結果にたいする反響があった。2007年現在、トルーマンは再選を勝ち取った指導者の中では最も人気の無かったものであるが、その後の数十年間の間にアメリカにおける評価は上昇しており、20世紀で最も偉大な大統領の一人として記憶されている。
 
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| [[ノーマン・トーマス]] <br> ニューヨーク州 || [[アメリカ社会党]] || 139,569 || 0.3% || 0 || タッカー・P・スミス<br>[[ミシガン州]] || 0
|-
| [[クロード・ワトソン]] <br> [[カリフォルニア州]] || 禁酒党 || 103,708 || 0.2% || 0 || ダニエル・ラーン<br>ペンシルニア州 || 0
|-
| その他 || - || 46,361 || 0.1% || 0 || - || 0
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#{{Color|darkblue|'''ネバダ州''', 3.11%}}
#{{Color|red|'''オレゴン州''', 3.39%}}
#{{Color|red|'''ペンシルニア州''', 4.01%}}
#{{Color|darkblue|'''ワイオミング州''', 4.35%}}
#{{Color|red|'''ニュージャージー州''', 4.39%}}
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!OR
|-
!align=left|ペンシルニア州||35
|1,752,426||46.9||-||1,902,197||50.9||35||colspan=3 align=center|''候補者名簿に無し''||55,161||1.5||-||25,364||0.7||-||3,735,148
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