「市制特例」の版間の差分

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== 三市と一般市 ==
現在は[[市長]]が市を代表しているが、当時は三市も一般市も[[市会]](現在の市議会にあたる)が市を代表していた。一般市では、市会が3人の市長候補を国に推薦し、[[内務大臣 (日本)|内務大臣]]が[[天皇]]に上奏して1人の市長を裁可した。これを「市会推薦市長」(任期6年)という。「市会推薦市長」の最終[[任命権者]]は天皇であったが、市会の推薦なくしてその地位には就けないため、一般市では市会と[[行政]]が同一歩調を取り易いかたちであった([[議院内閣制]]参照)。
 
他方、三市では「市会推薦市長」は置かれず、[[都道府県知事|府知事]]([[内務省 (日本)|内務省]]が任命)がその職務を執り行っていた。また三市では、府知事が任命した[[書記官]]が[[助役]]の職務を行い、[[役所|府庁]]の官吏が[[収入役]]・書記等の職務を行っていた。すなわち三市では、市会の多数派意見が行政に必ずしも反映されなかった。市会と行政の各々が独立していたことで、お互いのチェック機能が一般市よりあったと見ることも出来るが、市の行政が政府直轄である府の管理下にあったことから、[[地方自治]]が一般市より制限されていたとみられる。