「バスドラム」の版間の差分
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[[画像:BassDrum001.jpg|thumb|クラシック音楽用のバスドラム]]
[[画像:Bass drum.jpg|thumb|ドラムセットに組み込まれた物]]
'''バスドラム'''(Bass Drum, ベースドラムとも)は、[[西洋音楽]]に使われる[[打楽器]]である。'''
== 概要 ==
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一定の[[音高|ピッチ]]の判別しがたい、低い音が出る。
[[撥]](ばち)は[[マレット]]と呼び、通常は直径10センチほどの柔らかいヘッドのついたマレットで叩いて演奏する。また。マレットには様々な材質・大きさのヘッドのものがあり、曲の表情によってマレットを持ち替える(使い分ける)事が一般的である。マレットの選定は、打楽器奏者自身が、もしくは指揮者の指示や協議で決定するが、「やわらかいマレットで」などと作曲者によって既に譜面上に指定されていることもある。またマレットの柄の重さや長さによっても音の大きさや力強さが違うので注意を要する。場合によってはシャフト(柄)の両端にヘッドの付いたマレットや、ティンパニのような小さいヘッドのマレットを用いる。ティンパニマレットそのものを使用することもある。
[[オーケストラ]]では、明確なピッチの得られる[[ティンパニ]]が最初から定席を得ているのに対し、バスドラムは定席を得ていない。最初、古典派の時代に、[[トライアングル]]や[[シンバル]]と共に、トルコ軍楽隊の音楽の模倣([[トルコ行進曲]]など)に使われだした。その後、ティンパニと共に打楽器群の低音を担当し、限られた音数しか出せないティンパニを補完したり、音量、音色を補うことが行われるようになった。しかしそれでもまだ、
[[吹奏楽]]においては、大多数の楽曲で編成に組み込まれており、重要な[[声部|パート]]の一つである。
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== ドラムセットにおいてのバスドラム ==
低く力強い音が出るため、[[ドラムセット]]においては欠かせないものとなっている。主にバスドラムは1つセットさせているのが主流だが、2つセッティングして[[ツー・バス|2バスドラム]]にする[[ドラマー]]もいる。2バスを連打することで、より破壊力を増すことが出来ると考えられている。2バスのドラムの原点は、ジャズドラマーのルイ・ベルソンが原点と言われている。その後彼の影響を受けた[[ジンジャー・ベイカー]]が、ロックに2バスのドラムセットを持ち込んだ。[[ヘヴィメタル]]の[[バンド (音楽)|バンド]]では、[[2バス]]が多く見られる。また幅広い表現を求めるために、[[マイク・ポートノイ]]や[[村上秀一]]のように、複数のバスドラムをドラムセットに組み込むドラマーも存在する。[[テリー・ボジオ]]に至っては、
== ポピュラー音楽においてのバスドラムの奏法 ==
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**[[オリヴィエ・メシアン|メシアン]]:[[トゥランガリーラ交響曲]](ティンパニが編成から除かれ、重低音打楽器はバスドラムが担当する)
**[[アルヴォ・ペルト|ペルト]]:フラトレス(弦楽合奏と打楽器のための版)(打楽器奏者は[[クラベス]]を大太鼓に当てて、クラベスと大太鼓を同時に演奏する。弱奏主体のこの曲ならではのくぐもった独特の響きが得られる)
**[[
*[[吹奏楽曲]]
**[[サミュエル・バーバー]]:[[コマンド・マーチ]](爆弾の落ちる音を模している)
**[[エリック・ウィテカー]]:[[ラスベガスを食い尽くすゴジラ]]([[ゴジラ]]の足音を模している)
== 音楽以外でのバスドラム ==
野球応援などで[[応援団]]がバスドラムを使用することがある。校歌や応援歌などの演奏時にリズムを取ったり、大きな音が出ることからそれによって自軍を鼓舞し相手に威圧感を与えたりする目的で使用される。
== 主なメーカー ==
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*[[ソナー (打楽器メーカー)|ソナー]] (SONOR)
*[[グレッチ]]
*[[星野楽器]]
*[[ヤマハ]]
*[[パール (楽器メーカー)|パール]]
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