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[[Image:Yokohama ADVAN Tires WTCC 2006.jpg|thumb|220px|right|スリックタイヤ]]
[[File:Slicks formel3 1.jpg|thumb|220px|right|タイヤの粘着性により路面の小石やごみが付着している]]
'''スリックタイヤ'''(Slick tyre, Slick tire)とは、サイピング
一般に使用されるタイヤは[[ゴム]]と路面の[[摩擦]]によりグリップを得るが、スリックタイヤはタイヤ表面を溶かして路面に粘着することでもグリップを得ており、そのメカニズムはガムテープに似る。そのためタイヤ表面が充分に加熱されていないと本来の性能を発揮することはできない。その性質上一般の自動車に使われることはなく、[[モータースポーツ]]において乾燥舗装路面を走行する際に使用される。
==モータースポーツにおけるスリックタイヤ==
路面状況によって性能が著しく変化するため、レース戦略や[[レーサー]]の好みに応じて、レースにおいては複数の種類が運用される。これらは長時間走行性維持性能や短時間における走行性能、路面の舗装の違い等に対応し、様々なものが使用される。
スリックタイヤは溝がないため濡れた路面における使用は非常に危険であり、この場合はスリックタイヤに溝を加工したカット・スリック、または雨専用の[[レインタイヤ]]が使用される。
タイヤ競争が激化していた時代には、各カテゴリにおいて予選用に、寿命は極端に短いが
[[ドラッグレース]]におけるスリックタイヤは主にドラスリと呼ばれ、主な会社はミッキートンプソンや[[グッドイヤー]]などである。このタイヤの特徴はラジアル構造ではなくバイヤス構造であることと、コンパウンドが極端に柔らかいことである。空気圧も極端に低く設定され、タイヤがたわむことでグリップを稼ぐものである。
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スリックタイヤには溝がないため、溝の深さをもって寿命を測ることはできない。スリックタイヤの寿命は、まずタイヤの接地面を構成するゴムの磨耗状態で決定され、しばしば「コンパウンドが無くなる」と表現される。この部分が失われるとグリップ力は急激に低下し、タイヤとしての性能を発揮できなくなる。コンパウンドの残量を知るため、スリックタイヤは通常のタイヤのスリップサインに相当する小さな穴が空けられており、この穴が無くなる(穴の深さに相当する部分まで磨耗する)とタイヤの寿命ということになる。
また、いちど使用して高温に
この他、グリップ力がタイヤ表面の素材に依る所が大きく、製造後時間が経過しているものは未使用であっても劣化により性能を発揮できな
==入手に関する注意点==
あくまで競技用タイヤであり、しかも一部の競技でしか使用できないことから、スリックタイヤを一般に流通させる必要性は無く、また
*タイヤ自体に「公道では使用できません」と明記されており、他のタイヤとの区別がしやすいようになっている。
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*競技の規則で「スリックタイヤの譲渡は不可」と定めていることが普通である
こうした自主規制により、一般の消費者が容易にスリックタイヤを入手
==関連項目==
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