「脳血管障害」の版間の差分

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=== 外傷に起因する脳血管障害 ===
; [[急性硬膜外血腫]](AEDH)
: 予後良好な出血である。CT上は凸レンズ型の高吸収域として写る。出血源は硬膜([[中硬膜動脈]]、静脈洞)または骨(椎間静脈)である。したがってAEDHは基本的に[[頭蓋骨骨折]]の合併症であり、骨折側にみられる。側頭骨骨折で[[中硬脈動脈]]損傷、後頭骨骨折で[[横静脈]]洞損傷という例は非常に多い。開頭術で血腫除去ができる。
; [[急性硬膜下血腫]](ASDH)
: 予後不良な出血である。CT上は三日月状の高吸収域として写る。外傷では反対側にできることが多い。クモ膜の損傷によって発生するといわれている。クモ膜はそう簡単には損傷する膜ではないので強い外傷の時に発生する。治療は開頭術である。[[脳挫傷]]では脳内出血、軟膜損傷ではクモ膜下出血、クモ膜損傷では硬膜下血腫が発生すると考えておけばよい。