「キー・システム」の版間の差分

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HATARA KEI (会話 | 投稿記録)
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キー・システムの[[鉄道車両]]の設計は年が経つにつれて変わっていった。木製から鋼製へ変わり、また両端に設けられていたドアの代わりに中央にドアが設置された。
 
後の車両はサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ乗り入れ使用専用ために特別に設計された「ブリッジ・ユニット」となった。これは中央の台車を共有した2車体[[連接台車|連接車]]で、それぞれの車両の中央に旅客扉が設置されているという、こんにちの[[ライトレール]]車両のほとんどの設計の先駆者となった。また、この「ブリッジ・ユニット」では連結解放の便を考慮して連結器に電気連結器付きの密着連結器が採用され、濃霧が発生しやすいベイブリッジ周辺の気象条件に配慮して、キャブシグナルによる保安システム(ATC)が搭載されているのも大きな特徴である。
 
トランスベイターミナルに発着するキー・システムの電車は、この「ブリッジ・ユニット」をいくつか組み合わせて編成を構成していた。集電は架空電車線からパンタグラフによっていたが、ベイブリッジの上では[[第三軌条方式]]が用いられた。キー・システムは架線電圧[[直流]]600 [[ボルト|V]]であったのに対し、サザン・パシフィック鉄道の通勤列車は架線電圧1,200 Vであった。車両の先頭右側には囲われた運転士席があり、左側は車両の最前部まで旅客用席となっていて、線路前方の素晴らしい景色を眺められる、多くの子供にとってのお気に入りの席であった。
 
車両の外部の塗装はオレンジとクリームホワイトに青白い緑の帯が窓の高さに入れられていた。内装については、連接ユニットのうち一方は葦を織ったシートカバーが使われており、もう一方の喫煙部分はレザーであった。床は[[リノリウム]]でできていた。第二次世界大戦中は対空偽装のために屋根がグレーに塗られた。ナショナル・シティ・ラインズ (National City Lines) による買収後、ブリッジ・ユニットを含む全てのキー・システムの車両はNCLの標準と層である黄色と緑に塗装しなおされた。