「Webサーバ」の版間の差分

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英語版に合わせて「CERN HTTPd」、「NCSA HTTPd」とした。links。
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大規模なWebサービスを提供する場合、同じサービスを提供するWebサーバを並列して設置し、[[ロードバランサ]]と呼ばれる各種ロジック([[ラウンドロビン・スケジューリング|ラウンドロビン方式]]や処理中の負荷を計測して割り当てるサーバを決定するものや、サーバの性能を考慮して重み付けをする方式などが存在する)によりWebサーバへの処理を振り分ける装置を、Webサーバ群の前に置く事が多い。
 
これにより、Webサービスを提供する際のサーバ故障に対する可用性・信頼性を確保する([[疎結合クラスター]]の一種と定義される)
 
また、不特定多数のウェブブラウザ(クライアント)との接続を行うため、一般的にWebサーバ及びWebアプリケーションサーバには[[Domain Name System|DNS]]サーバとの連動設定を組み込む。
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== 歴史 ==
*1989年
:**[[欧州原子核研究機構]](CERN)に在籍していた[[ティム・バーナーズ=リー]]が「Information Management: A Proposal(情報管理:提案)」を執筆。彼が以前から持っていたWebシステムの素案を目に見える形で提案した。
*1990年11月
:**World Wide Web をより具体化した提案書を発表。1990年11月13日から開発が開始。
*1990年12月~1991年1月
:**現Webサーバ群の基になるHTTPサーバ『[[CERN HTTPd]]』と各種ツールをクリスマス休暇中に作成し、最初のWebページ展開。(BSD([[BSD]]系OSである[[NeXT]]ワークステーションに実装)
*1991年8月
:**Webサーバとラインベースのウェブブラウザによるプロジェクト成果の要約をニュースグループに投稿。これがWWWとWebサーバのデビューとなった
:これがWWWとWebサーバのデビューとなった。
*1992年とそれ以降
:**[[イリノイ大学]][[米国立スーパーコンピュータ応用研究所 ]](NationalNCSA)の[[ロバート・マックール]]らが、CERN CenterHTTPdに続く2番目の実装となる『[[NCSA for Supercomputing Applications・HTTPd]]』を開発、また同じくNCSA)の学生であった[[マーク・アンドリーセン]]らが、画像も表示できるウェブブラウザ[[NCSA Mosaic]]を開発し、一般に急速に広まった。
:**この時点では、Webサーバの主役は『CERN HTTP ServerHTTPd』や『NCSA Http ServerHTTPd』であった。しかし、改修が進まないという不満が募り、NCSA HTTP ServerHTTPdに修正を加えるためのパッチ(patch)を集積するプロジェクトが始まった。その際、プロジェクトに Apache Group という名前を付け、開始したため、そのNCSA HTTP ServerHTTPdのメンテを主(当初)とした派生版である[[Apache HTTP Server]]の誕生につながり、主役を移すことになった。
 
現時点(2006年)においては、Apache及びその派生版である各ベンダのHTTP Serverが市場の7割、[[マイクロソフト]]社の[[Internet Information Services|IIS]]が市場の2割を占める。
 
元々、Webサーバは[[UNIX]]上で開発され発展してきた経緯もあり、当初から[[オープン系]]サーバと言われるUNIXサーバや[[Windows]]系サーバにより実装・提供されるのが普通である。ただし、システム構成上の都合により、[[Hypertext Transfer Protocol|HTTP]]や[[File Transfer Protocol|FTP]]、[[TCP/IP]]が利用可能な[[メインフレーム|汎用コンピュータ]]にて動作させる場合もある。
現時点(2006年)においては、Apache及びその派生版である各ベンダのHTTP Serverが市場の7割、マイクロソフト社の[[Internet Information Services|IIS]]が市場の2割を占める。
 
元々、WebサーバはUNIX上で開発され発展してきた経緯もあり、当初からオープン系サーバと言われるUNIXサーバやWindows系サーバにより実装・提供されるのが普通である。ただし、システム構成上の都合により、[[Hypertext Transfer Protocol|HTTP]]や[[File Transfer Protocol|FTP]]、[[TCP/IP]]が利用可能な[[メインフレーム|汎用コンピュータ]]にて動作させる場合もある。
 
==現在の代表的な実装==
* [[Apache HTTP Server]]
:*Apacheの派生製品(ベンダ独自での改修版)
:** [[IBM HTTP Server|IHS]]([[IBM]]:[[AIX]]/Windows)
:** [[Zeus]]([[HP]]:[[HP-UX]]/Windows)
:** [[Oracle HTTP Server]]([[オラクル (企業)|Oracle]]:各種商用[[UNIX]]/Windows)
:** [[Sun Java System Web Server]]([[SunONE Web Server]])([[Netscape Enterprize Server]])(SUN[[Sun]]/iPlanet Web Server:[[Solaris]]/Windows)
 
* [[CERN HTTP ServerHTTPd]]
* [[NCSA HTTP ServerHTTPd]]
* [[Internet Information Services|IIS]]
* [[AN HTTPD]]
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== 個別の製品の特徴 ==
* Oracle HTTP Server
:** [[リレーショナルデータベースマネジメントシステム|RDBMS]]ベンダである[[オラクル (企業)|Oracle]]社が提供するWebサーバ(Oracle HTTP Server)においては、[[Java Platform, Enterprise Edition|Java EE]]を使用した[[アプリケーションサーバ|Webアプリケーションサーバ]]と連携して、HTMLドキュメント内にデータベースに検索を行わせるための[[SQL]]文を直接記述し、データベースからデータをHTMLベースで呼び出して加工する事が可能となっている。
 
== 関連項目 ==