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[[Image:pilin.png|thumb|right|200px|淋菌のピリンの3D構造。PDB 1AY2。このピリンが重合して、IV型線毛をつくる。]]
[[細菌]]の細胞外構造体で、[[タンパク質]]が[[重合]]して繊維状となるもので、[[鞭毛]]以外を指す
線毛の主要なサブユニットタンパク質はピリン(pilin)またはフィンブリリン(fimbrillin)という(フィンブリンとは異なる)。性線毛(sex pili)
==性線毛==
性線毛は
==クラスI型線毛==
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IV型線毛は病原性の淋菌や緑膿菌、大腸菌だけでなく、粘液細菌(''Myxococcus'')、シアノバクテリアなどにもあり、[[グラム陰性菌]]に広く分布する。役割としては,付着や宿主への感染にはたらくもの、twitching運動やDNAの取込みにはたらくものがある。構造としては、細胞膜から生じ、外膜を貫通して、細胞外へ伸びた毛であり、長さ約2-10 µm、径約7 nmで、内部は中空にはなっていない。線毛全体はフレキシブルで、先端は付着性である。II型分泌装置によって形成され、PilTと呼ぶATPアーゼによって線毛は細胞膜内に引き込まれる。
[[淋菌]]''Neisseria gonorrhoeae''や[[緑膿菌]]''Pseudomonas aeruginosa''では、IV型線毛は宿主への感染、twitching運動などにはたらいている。粘液細菌''Myxococcus xanthus''では
粘液細菌''Myxococcus xanthus''の滑走運動はS運動(social motility)とA運動(adventure motility)が知られている。前者は、柔らかい寒天の表面を細胞集団で移動する運動でIV型線毛がかかわっている。桿状の細胞の一方の末端にのみ数本のIV型線毛を生じていて、となりの細胞のIV型線毛に付着したり、細胞外多糖などに接着し、引き込み運動によって線毛を生じている末端方向へ前進運動する。A運動は、硬い寒天の表面を単独細胞で移動する運動で、そのしくみはまだよくわかっていない。どちらの運動も数分間で向きを
腸管病原性[[大腸菌]]の桿状細胞の両極に生じるIV型線毛は集まって束状線毛(BFP, bundle-forming pilus)を形成する。これによって小腸の上皮にコロニーを形成する。その主要ピリンはbundlinという。プラスミド上のbfpオペロンにある14個の遺伝子からつくられる。
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