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== 日本 ==
日本では[[遺伝病|遺伝性疾患]]をもつ患者に対する断種が[[{{和暦|1940年]]}}の[[国民優生法]]で規定され、[[{{和暦|1941年]]}}から[[{{和暦|1945年]]}}の間に435件の断種が行われた。[[{{和暦|1948年]]}}に制定された[[優生保護法]]では遺伝性疾患だけでなく、[[ハンセン病|ハンセン氏病]]や「遺伝性以外の[[精神病]]、[[精神薄弱]]」を持つ患者に対する断種が定められた。優生保護法に基づく強制的な優生手術は、[[{{和暦|1949年]]}}から[[{{和暦|1994年]]}}の間に1万6千件に及んだ。断種は男性にも女性にも行われたが、このうち7割は女性の断種であった。同意に基づく優生手術は80万件以上であった。この優生保護法は[[{{和暦|1996年]]}}の改正で[[母体保護法]]に法律名が変更され、障害者への強制的な優生手術に関する条文が削除されたため、現在では本人および配偶者の同意のない断種は禁止されている。
 
優生保護法第三条では、以下の場合本人及び[[配偶者]]の同意を得て[[医師]]が優生手術を行えるとしていた
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#数人の子を有し、分娩ごとに母体の健康度を著しく低下するおそれのあるもの
 
ハンセン氏病患者に対する優生手術は{{和暦|1915}}}に始まり、後に優生保護法で法律的背景を得た。ハンセン氏病患者は[[らい予防法]]で[[隔離|強制隔離]]され、療養所では妊娠した女性の[[妊娠中絶]]を実施し、また断種を[[結婚]]の条件としていた。中には医師の手によらず、[[看護師]]の手で手術されたこともあった。公表されただけでも男性2300人以上、女性1252人が断種をうけた。これらは「本人及び配偶者の同意」を得ていることにはなっているが、強制隔離された環境での同意がどれほど有効なものか問題になった。
 
== 外部リンク ==