「ヒスタミンH2受容体拮抗薬」の版間の差分

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YAMANEKO (会話 | 投稿記録)
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==開発の経緯==
ヒスタミンH<sub>2</sub>受容体拮抗薬の原型となっている[[シメチジン]]は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のスミスクライン&フレンチ・ラボラトリーズ(SK&F、現在の[[グラクソ・スミスクライン]])で[[ジェーム・ブラック]]らの研究によって合成された。[[1964年]]当時ヒスタミンが胃酸分泌を促進することは知られていたが旧来のヒスタミンの拮抗薬では胃酸分泌を抑制することはできなかった。この研究過程で彼らはヒスタミン受容体にH<sub>1</sub>とH<sub>2</sub>の二つのタイプがあることを明らかにした。彼らはH<sub>2</sub>受容体について何も判っていなかったのでまずヒスタミンの構造を少し変えた薬品を合成し、作用を確かめてみた。
 
最初の進歩は''N<sup>α</sup>''-グアニルヒスタミンだった。この薬品はH<sub>2</sub>受容体を部分的に拮抗した。この延長線でH<sub>2</sub>受容体の詳しい構造が判り、最初のH<sub>2</sub>受容体拮抗薬である[[ブリママイ]]の合成に至った。ブリママイドはH<sub>2</sub>受容体に特異的な競合拮抗薬で作用は''N<sup>α</sup>''グアニルヒスタミンの100倍であった。ここにH<sub>2</sub>受容体の存在は確立した。ブリママイドは経口投与した場合の作用が弱かったのでこれを改良した[[メチアマイ]]([[:w:Metiamide|Metiamide]])が開発された。ところがメチアマイドには腎毒性と[[顆粒球]]の抑制作用が明らかになったのでさらに改良しついにシメチジンの開発に至った。
 
==薬理作用==