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また、これらとよく似た、関連の深い区別が、[[認識論]]の領域においても存在している。すなわち、[[主観と客観]]の区別である。
 
科学的な研究は、通常、物質的な存在、事象の[[観察]]と理論化を通じて行われる。[[社会科学]]でも、そのような[[経験主義]]的アプローチをとる[[学問]]は多い。直接観察できない事象については言及、仮構を控える[[行動主義]]のような立場もある。こうした認識論的な態度を一般に[['''客観主義]]'''と呼ぶ。この立場の特徴は物事についての客観的な事実を確定することを研究の目標とし、またそれが可能であると考える立場である。
 
それに対し、[[内省]]や内観を重んじる立場もある。フッサールの[[現象学]]やその成立にも影響を与えている[[心理学]]の一部、また宗教的[[瞑想]]などは、物事の真理に到達するために観察ではなく意識や自己のあり方、理解や直観の性質を考察する。これは一見奇妙なアプローチだが、人が通常客観的な存在だと前提している物事が、よく吟味してみるとそうとは言えない、といった点を明らかにする効果などがあり、必ずしも無意味な思弁に終始するとは限らない。