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[[画像:Praesepe 2mass.jpg|thumb|2MASS計画によって撮影されたプレセペ星団(M44)]]
'''散開星団'''(さんかいせいだん、open cluster)は[[恒星]]の集団([[星団]])の一種である。[[暗黒星雲|分子雲]]から同時に生まれた星同士がいまだに互いに近い位置にある状態の[[天体]]を指す。[[銀河]]の[[銀河円盤|ディスク]]部分に存在するため、銀河星団とも呼ばれる。
 
==概要==
散開星団は通常、年齢が若く、高温で明るい星を多く含む。このため散開星団は遠距離からでも見ることができ、アマチュア天文家の好む天体の一つである。散開星団の生みの親である分子雲が星団のそばに存在している場合もあり、その場合には星団の星によって分子雲の一部が輝いて一つまたは複数の[[星雲]]として見えることがある。
 
ある散開星団に属する星は全てほぼ同じ年齢、同じ化学組成を持っているため、星同士の性質の違いは単にその星の[[質量]]の違いに起因している。ほとんどの散開星団は[[スペクトル型|O型]]や[[スペクトル型|B型]]の青色[[青色巨星]]で占められている。これらの星は非常に明るいが寿命が短い。散開星団の星の光を分析することによって、その星団の年齢を見積もることができる。すなわち、青色、黄色、赤色の星の数の比を調べ、青い星の割合が多いほどその星団は若い傾向がある。星団の星の一様性を使うと、[[恒星進化論|恒星進化]]のモデルを完全にテストすることができる。なぜなら星同士を互いに比較することで、モデルの変数のうちの多くを固定できるからである。これによってモデルのテストがより容易になる。
 
[[地球]]から最も近い散開星団は[[おおぐま座]]にある。もっと正確に言えば、最も近い散開星団はおおぐま座「である」。この有名な星座にあるほとんどの星は、ほとんど散らばってしまった古い散開星団の一員である。この集団の星は全ておおぐま座運動星団のかつてのメンバーであり、宇宙の中で1000[[光年]]以上にわたって広がっている。我々の太陽はこの集団のメンバーではなく、ちょうど近くを通り過ぎているところである。かつて、[[シリウス]]はこのおおぐま座ストリームの一員であると考えられていたが、現在では否定されている([[おおぐま座運動星団]]も参考)。[[銀河系]]の中での位置を考えると、太陽の運動速度は非常に奇妙である。太陽は数十億年前に他の星と接近遭遇し、これによって太陽や太陽系が[[重力]]を受けて加速したのかもしれない。
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*[[おうし座]]の[[プレアデス星団]](M45)
*[[おうし座]]の[[ヒデス星団]]
*[[かに座]]の[[プレセペ星団]](M44)
*[[ペルセウス座]]の[[二重星団]](h-χ)