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[[画像ファイル:Suppositories.jpg|300px|right]]
'''坐剤'''(ざざい、Suppositories)とは、医薬品を基剤に均等に混和して一定の形状に成型して、肛門または膣に適用する固形の外用剤で、体温により溶けるか、軟化するか、又は分泌液で徐々に溶けるものと定義されている。つまり、有効成分を[[蝋|ロウ]]のような体温で[[融解]]する基剤の中に分散させ、[[肛門]]や[[膣]]に挿入して用いる[[医薬品]]の[[製剤]]である。
油脂性基剤、水溶性基剤またはそのほかの適当な物質を基剤とし、必要ならば乳化剤、懸濁化剤などを加え、これに医薬品を加え、混和して均等にした後、適当な形状にし、溶解法、冷圧法、手工法によって調整する。
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『座剤』と書かれることもあるが、『座』の本来の字義は『座る場所』であり、公式には座る動作を示す『坐』の文字を使う。一般的には『'''坐薬'''』とも言われる。欧米名の『Suppositorie』は下に (sup) 置く (positoria) という言葉から来ている。
 
== 種類 ==
=== 適用部位による分類 ===
; 肛門坐剤
: [[痔疾]]用など局所作用を目的するものと、解熱鎮痛消炎剤のように全身作用を目的とするものがある。形状は、挿入しやすい紡錘形のものが多く、重量1~3g、長さ3~4cmほどである。
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: [[尿道]]に使う細い棒状の坐剤があったが現在は流通していない。
 
=== 基剤による分類 ===
基剤には、常温では個体であって、直腸内などで速やかに融解し、有効成分を放出するものが求められる。また、適用部位への刺激がないこと、[[アレルゲン]]とならないことも重要である。
; 疎水性基剤([[油脂]]性基剤)
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: 体液を吸収して溶解するもの。このため疎水性基剤より速やかに有効成分を放出することができ、主に全身用の坐薬に用いられる。また、疎水性基剤より融点の高いものが使われるため、冷所保存の必要がない。主に[[ポリエチレングリコール]](マクロゴール、カーボワックス)やグリセロゼラチンが用いられる。また、疎水性基剤と[[乳化]]したものが用いられることもある。
 
== 全身用坐剤 ==
[[画像ファイル:Zazainokyushu.gif|thumb|250px|right|坐剤が直腸から静脈に吸収される経路]]
 
肛門坐剤の中には、全身作用を目的とするものがある。
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* 味や臭いが気にならない。
 
== 類似の製剤 ==
膣錠や注入軟膏などがある。
 
== 関連項目 ==
* [[医薬品]]
* [[製剤]]
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{{DEFAULTSORT:ささい}}
{{Medical-stub}}
 
[[Category:医薬品]]
[[Category:薬学]]
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[[Category:医療]]
[[Category:健康]]
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[[sl:Svečka]]
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[[tl:Supositoryo]]
[[zh:栓剂]]