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{{Otheruses| [[ギリシア神話]]に登場する[[女神]]、[[カリス]]たち(カリテス)の1柱|[[木星の衛星と環|木星の衛星]](Jupiter XXXVIII Pasithee)|パシテー (衛星)}}
 
'''パシテア'''('''パーシテアー''''''{{lang|el|Πασιθέα}}''', ''Pasithea'', 万物の女神の意)は、[[ギリシア神話]]に登場する[[美]]と優雅を司る[[女神]]、[[カリス]]たち(カリテス)の1柱。[[ラテン語]]では'''パシテエ'''('''パーシテエー''''''Pasithee''')という。夫は[[ヒュプノス長母音]]を省略して'''パシテア'''、'''パシテエ'''とも表記される
 
[[ヘーラー]]の娘で、夫は[[ヒュプノス]]<ref>スミュルナのコイントス、5巻。</ref>。
パシテアは[[ホメロス]]の『[[イリアス]]』や[[スミュルナのコイントス|クイントゥス]]の『[[トロイア戦記]]』など、[[トロイア戦争]]を歌う叙事詩に登場する。『トロイア戦記』によると、ヒュプノスはパシテアと結婚したため、[[ヘラ]]の娘婿になったとされる。
 
シテアは[[ホメロス]]の『[[イリアス]]』や[[スミュルナのコイントス|クイントゥス]]の『[[トロイア戦記]]』など、[[トロイア戦争]]を歌う[[叙事詩]]に登場する。『イーリアス』によるとヘーラーはヒュプノスに頼んで[[ゼウス]]を眠らせ、その返礼にパーシテアーを与えると約束したとされる<ref>『イーリアス』14巻。</ref>。『トロイア戦記』によると、ヒュプノスはパシテアと結婚したため、[[ヘ]]の娘婿になったとされる<ref>スミュルナのコイントス、5巻。</ref>
[[ヘシオドス]]の挙げる[[アグライア]]、[[エウプロシュネ]]、[[タレイア (カリス)|タレイア]]の「三美神」には含まれないが、一部にはエウプロシュネ、[[カレ]]、パシテアの3柱を「三美神」とする説もある。
 
[[ヘシオドス]]の挙げる[[アグライア]]、[[エウプロシュネ]]、[[タレイア (カリス)|タレイア]]の「三美神」には含まれないが<ref>ヘーシオドス『[[神統記]]』909。</ref>、一部にはエウプロシュネ、[[カレー (ギリシア神話)|カレー]]、パシテアの3柱を「三美神」とする説もある。
[[Category:ギリシア神話の神|はしてあ]]
 
[[Category:美の神|はしてあ]]
== 脚注 ==
<div class="references-small"><references /></div>
 
== 参考文献 ==
*クイントゥス『トロイア戦記』松田治訳、[[講談社学術文庫]](2000年)
*ホメロス『イリアス(下)』[[松平千秋]]訳、[[岩波文庫]](1994年)
 
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