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[[画像:JaIwakuniShiroHebi09CR.jpg|thumb|300px|岩国のシロヘビ<br>(2006年12月22日撮影)]][[画像:JaIwakuniShiroHebi14CR.jpg|thumb|300px|岩国のシロヘビ(2頭)<br>(2006年12月22日撮影)]]
'''岩国のシロヘビ'''(いわくにのしろへびシロヘビ)とは、[[山口県]][[岩国市]]で発見された[[白蛇|白色のヘビ]]、および、[[天然記念物]]名称である。動物の[[アルビノ|白化現象]]は一代で終わり[[遺伝]]することはないものもあるが、この白ヘビは遺伝によって白化が子孫の代にも受け継がれている。
 
== 白色の理由 ==
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岩国のシロヘビの場合、人間の飼育下ではないにもかかわらず、高い頻度でアルビノが出現している。これは、地域の人々が昔からシロヘビを神の使いとして、特別で大切なものと扱ってきたのが理由であろうといわれている。
 
== シロヘビについて ==
*生息地は岩国市のみである。
*岩国市の中でも横山地区、今津町、山手町、旭町、車町、尾津町などで見られる。
*白ヘビが[[天然記念物]]に指定されたのは、[[1924年]]([[大正]]13年)[[12月9日]]。当初は「白ヘビ生息地」として、今津地区(今津町)、麻里布地区(山手町など)および川下地区(旭町など)が生息地域として指定されたが、[[1972年]]([[昭和]]47年)[[8月4日]]に「岩国のシロヘビ」という名称で生物としてのシロヘビ自体への指定替えとなった。
*アオダイショウのアルビノ自体は、ごく稀ではあるが、岩国市以外の日本各地からも報告されている。また、発見された個体を元に複数の系統が累代飼育されている。ただし、それらは自然界で累代繁殖した実績のあるものではない為、天然記念物の扱いにはならない。
 
=== シロヘビの歴史 ===
*シロヘビが目撃されたもっとも古い記録は、'''岩邑年代記'''(がんゆうねんだいき)にある、[[1738年]]([[元文]]3年)に横山地区の千石原にあった吉川邸の城門付近での、門番による捕獲記録である。
*'''錦川志'''(にしきがわし)の[[1862年]]([[文久]]2年)の年に関する記述には、[[錦川]]下流にあたる、現在は[[山口県道113号南岩国停車場磯崎線]]の一部として今津川に架かる橋(寿橋)の一帯にあった、[[岩国藩]]の[[米]][[倉庫|倉]]に2頭のシロヘビが棲みついており、よく見かけるとある。
*この後、シロヘビは、今津地区の寿橋にあたる一帯に設置されていた岩国藩や[[毛利藩]]の米倉の米を狙う[[ネズミ]]を餌にして、繁殖していった。
*[[1897年]]([[明治]]30年)頃には、今津、川下、麻里府、室の木の各地区等、合わせて400[[ヘクタール]]の地域に棲んでいるといわれた。
*[[1925年]]([[大正]]14年)には、上記地域に1,000頭程度が棲んでいるといわれた。
*[[1970年]]([[昭和]]45年)頃までは、今津川寿橋周辺や、今津地区の対岸となる川下地区でよく姿を見かけた。
 
=== シロヘビの現在 ===
*生息域内の都市化が進み、米倉、[[水路]]、[[石垣]]といったシロヘビの棲みかが次第になくなり、また、餌となるネズミが[[1945年]](昭和20年)以降、伝染病対策として薬剤駆除の対象となった為、天然のシロヘビはその個体数を減らしている。そのため、[[1965年]](昭和40年)3月以降、岩国市内の6ヶ所にシロヘビの繁殖育成施設等を設けるなどの、保護策を講じている。保護活動の主体は、岩国市および財団法人岩国白蛇保存会である。
*保護活動の庇護下(繁殖育成施設等の管理下)にあるシロヘビの頭数は、[[2005年]](平成17年)6月の時点で943頭。毎年の平均で1,000頭前後である。
 
=== シロヘビ観光 ===
*岩国市今津町6丁目に、観光客用のシロヘビ観覧所(白蛇資料館)が財団法人岩国白蛇保存会により開設されている。観覧所への交通アクセスは、[[岩国駅#駅周辺|岩国駅の駅周辺の観光スポット]]にある項目:シロヘビ観覧所(白蛇資料館)を参照。
*岩国市横山地区にある吉香公園内にも、同じく観光客用のシロヘビ観覧所(白蛇横山観覧所)が存在する(横山2丁目6番)。交通アクセスは、同じく[[岩国駅#駅周辺|岩国駅の駅周辺の観光スポット]]にある項目:吉香公園を参照。(岩国城[[ロープウェイ]]「山麓駅」の近く。主要な路地から少し奥まっている。岩国藩家老・旧目加田家住宅も近く)
*岩国駅の駅正面(西口)を出て右折すると、キャッシュコーナー(銀行[[現金自動預け払い機|ATM]])を通り過ぎた場所に、「岩国のシロヘビ」に関する説明板が設置されている([[1973年]](昭和48年)[[2月28日]]付)。柵の中にあり、位置がわかり難いので注意。
 
== 伝承 ==
白蛇は神様として、田舎など崇められている風習が各地に残る。
 
== 出典 ==
 
 
==出典==
「シロヘビの歴史」および「シロヘビの現在」の節について:
*『小・中学生のための白蛇教室テキスト』財団法人岩国白蛇保存会・作成(白蛇資料館にて配布のパンフレット)
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*白蛇資料館の館内掲示資料
 
== 外部リンク ==
*[http://www.oidemase.or.jp/db/a/detail.php?id_num=35208aa0000000847 岩国のシロヘビ(山口県観光情報)]
*[http://www.city.iwakuni.yamaguchi.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_Template=AC020000&Cc=7d63120e37122a4&DM=jopvfzptijjjxbub&TSW= 岩国の文化財 岩国徴古館 岩国学校教育資料館(岩国市教育委員会文化財保護課)]