「義経 (NHK大河ドラマ)」の版間の差分

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家族の絆、親子の絆をコンセプトに、疑似家族としての主従の絆、貿易立国の建設を目指す清盛との親子的なつながり、武家政権を樹立するために弟を切らねばならない頼朝の「政治家」そして「兄」としての葛藤と苦悩などを新しい解釈も取り入れて描いた。清盛・頼朝らとの葛藤や義経の想いを描くにあたって「新しき国」との言葉が何度も用いられ、これが物語上でも重要な要素となっている。また老獪な[[後白河法皇]]に翻弄される源平双方の悲哀は従来通りで、[[平幹二朗]]演じる後白河法皇と[[夏木マリ]]演じる[[高階栄子|丹後局]]コンビの怪演が異彩を放った。
 
源義経が大河ドラマの題材となるのは[[1966年]]の『[[源義経 (NHK大河ドラマ)|源義経]]』以来2回目で、『源義経』の作者である[[村上元三]]が資料提供として名を連ねた。また「源義経」で架空の人物として登場したうつぼが『義経』でも登場(キャラクター設定は別)し、京に住む孤児うつぼを通じた現代の目線からの義経像が描かれた。なお、[[治承・寿永の乱|源平合戦]]の時代が大河ドラマとして描かれたのは[[1993年]][[7月]]から[[1994年]][[3月]]の『[[炎立つ (NHK大河ドラマ)|炎立つ]]』以来となる。
 
原作が平家物語であることもあって、平清盛とその妻[[平時子|時子]]を中心とした平家一族の描写が丁寧にされたが、義経周辺(義経主従、静御前など)の物語は比較的少なく、淡々と描写された印象が残った。