「硝酸カリウム」の版間の差分

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{{Infobox 無機化合物
| 画像=<div style="float:left">[[Imageファイル:Potassium nitrate.jpg|130px|硝酸カリウムの結晶]]</div><div style="float:right">[[Imageファイル:Potassium-nitrate-unit-cell-3D-vdW.png|130px]]</div>
| IUPAC名=硝酸カリウム | 別名=硝石
| 組成式=KNO<sub>3</sub> | 式量=101.10
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[[黒色火薬]]に[[酸化剤]]([[酸素]]の供給源)として配合されるが、硝酸カリウム自体は燃えない。[[ハーバー・ボッシュ法]]によって窒素が大量に供給されるようになるまでは、洞窟の壁面に堆積した結晶から、または有機物を分解・乾燥することによって得ていた。特に屎尿が一般的な供給源で、[[尿素]]の分解によって生成する[[アンモニア]]などの窒素化合物が微生物による酸化を受け、硝酸塩となる。[[肥料]]としても用いられ、そのNPK比([[窒素]]・[[リン]]・[[カリウム]]の重量比)は13-0-44である。
 
== 製造 ==
歴史的には以下のようにして作られていた。まず、厩肥、漆喰か木灰、藁などの有機物を混ぜ、およそ高さ1.5メートル、幅2メートル、長さ5メートルほどの塊を作る。覆いをして雨などで濡れるのを避けながら尿を掛け、分解を促進させるために度々かき混ぜる。およそ1年後に水で溶かして液状化する。その液体には様々な硝酸塩が含まれるが、木灰でカリウム塩としたのち結晶化によって精製し、火薬として使用に供される。
 
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今日では、[[チリ]]の砂漠に莫大な埋蔵量を有する[[硝酸ナトリウム]]結晶石([[チリ硝石]])を原料として製造されている。硝酸ナトリウムを精製したのち[[塩化カリウム]] (KCl) と反応させると、より溶解度の低い硝酸カリウムが析出する。
 
== 用途 ==
最も有用な用途は硝酸の製造である。硝酸カリウムの水溶液に[[硫酸]]を加えることによって硝酸と[[硫酸カリウム]]が得られ、これを[[蒸留]]によって精製する。
 
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広く敷衍している誤解として、硝酸カリウムは禁欲剤として作用し、男子校などで食事に添加されている、というものがある。実際にはヒトに対してそのような効果を及ぼすことはない<ref>http://www.straightdope.com/classics/a3_221.html</ref>。
 
== 書物にみられる硝酸カリウム ==
*[[エドガー・アラン・ポー]]の短編「アモンティラアドの樽」の中で nitre として登場し、モンストレソー (Monstresor) がフォートゥナトー (Fortunato) を生き埋めにした地下堂はこれで満たされていた。
*[[アルベルトゥス・マグヌス]]の作とされる『秘密の本 (Book of Secrets)』で、"Stony Salt" として触れられている。
 
== 関連項目 ==
*[[硝酸]]
*[[硝石]]
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*[[シュミテクト]] (知覚過敏の抑制に利用)
 
== 参考文献 ==
<references />
 
{{DEFAULTSORT:しようさんかりうむ}}
 
[[Category:硝酸塩]]
[[Category:カリウムの化合物]]
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[[sr:Шалитра]]
[[sv:Kaliumnitrat]]
[[th:ดินประสิว]]
[[tr:Potasyum nitrat]]
[[uk:Калійна селітра]]