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*古Paganism (Paleo-Paganism) : ネオペイガニズムと対照して用いる[[レトロニム]]である。他の文化によって断絶されなかった paganism を指す。[[ヒンドゥー教]]、[[神道]]、[[タキトゥス]]描く所の民族大移動前の[[:en:Germanic paganism]]、[[カエサル (称号)|カエサル]]描く[[ケルト人|ケルト]]の多神教、[[古代ギリシア]]及び[[古代ローマ]]の宗教がこれに属する。
*中Paganism (Meso-Paganism) : 一神教、二神教、無神的世界観の影響を受けたが独立した宗教的実践を維持している一群である。ネイティブ・アメリカン、オーストラジアのアボリジニ、[[ヴァイキング時代]]、[[ノルウェーのPaganism]]が属する。影響としては[[フリーメイソン]]、[[薔薇十字団]]、[[神智学]]、[[心霊主義]]、[[シーク教]]、多くのアフリカの少数宗教([[ハイチ]]の[[ヴードゥー教]]や[[サンテリア]]など)を含む。
*[[ネオペイガニズム]] ([[:en:Neo-Paganism]]): 近現代人による、キリスト教以前の自然宗教ないし、自然を基盤にもつ精神世界を再び取り戻そうという試み。[[:en:Ásatrú]]、[[新ドルイド教]]や[[ウィッカ]]など、[[ニューエイジ]]時代の再構成や半ば再構成によるものを含む。
 
==Pagan 信仰==
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===ネオペイガニズム===
{{main|ネオペイガニズム}}
別の用法として、現代の実践家は paganism を[[不信心]]に限らず、[[多神教]]や[[汎神教]]の意味で、しばしば、自然を基盤にした宗教行為を指して用いることがある。それらには復興主義者たちの [[:en:Hellenic polytheism]] や [[:en:Ásatrú]]、さらにはもっと近年になって(およそ1940年頃)成立した[[ウィッカ]]が含まれ、これらは通常[[ネオペイガニズム]](neopaganism)と呼ばれる。ネオペイガニズムの信者 (neopagan) たちはしばしば自らを単に pagan と呼ぶが、本項目では pagan といった場合主に古代の宗教を指すことにする。
 
ネオペイガニズム に含まれる宗教はほかにも、 [[Forn Sed]]、ケルトの ネオドルイド教([[:en:Neo-druidism]]、ランゴバルドのオディン崇拝, リトアニアの [[:en:Romuva]]、スラブの [[:en:Rodoverie]]があり、近年になって再構成されたものではなく、古代宗教の復活であると信者たちは主張しているが、その違いははっきりしない。これらリバイバル的宗教は、特にウィッカ、Ásatrú、ネオドルイド教において顕著だが、その起源を19世紀の[[ロマン主義]]運動に負っており、当時流行していた[[神秘学]]ないしは[[神智学]]の名残を明瞭にとどめている。その点、歴史的な田舎 (paganus) で信じられていた民間宗教とは異なっている。[[:en:Íslenska Ásatrúarfélagið]]は注目すべき例外であり、これは多かれ少なかれ直接的に、生き残った田舎の民話から導かれたものである。
 
それでもなお、ある実践家たちは、統合を指向する場合であってすら、自分たちの信仰がネオペイガニズムという用語で呼ばれることに抵抗する傾向がある。というのも、彼らは自分たちのしていることが決して新しいことではないと考えているからである。また次の点も指摘しておきたい。現在のところ少数派ではあるが、1990年代以降、復興主義者の間でロマン主義的なあるいはオカルト的な要素を、キリスト教以前の要素とを分離しようと努力する動きが強まっているのである。