「ルドヴィーコ・アリオスト」の版間の差分

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== 作品と性格 ==
代表作である物語詩『[[気のえるオルランド]] Orlando furioso』(1516年)。
この作品はルネサンス期のベストセラーであり、骨格である「美しき姫と勇者の騎士との恋と冒険の物語」は今日まで続く王道の[[パターン]]である。
 
日本語脇功により完訳『狂えるオルランド』は、脇功2001年より[[名古屋大学出版会]]で2001年に刊行された。
 
他に[[ホラティウス]]の作風にならった7篇の風刺詩や5篇の喜劇《Cassaria》《Suppositi》《Negromante》《Lena》《Scolastica》などの作品がある。若い頃に[[ウェルギリウス]]、[[ホラティウス]]、[[ペトラルカ]]、[[プラウトゥス]]、[[テレンティウス]]などの古典作家を学んだアリオストは、[[ラメント|哀歌]]・[[カンツォーネ]]・[[マドリガル]]などはもちろん喜劇を書くときにも、彼が生きていた頃に起こった大事件をまったく作品の上に反映しない。たとえば[[シャルル8世 (フランス王)|シャルル8世]]が南下してイタリアに侵入したことや[[ルイ12世 (フランス王)|ルイ12世]]が[[ミラノ公国]]を征服したことなどは、言及こそするもののアリオストにとっては文飾にすぎない出来事のようだ。