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[[ファイル:Powder steel.jpg|thumb|砂鉄]]
[[ファイル:Powder steel on magnet.jpg|thumb|磁石に引き寄せられる砂鉄]]
'''砂鉄'''(さてつ、iron sand)は、[[鉄]]や[[酸化鉄]]が[[粉|粉末]]になったもの。色は[[黒色]]([[酸化第一鉄]])で、時々[[褐色]]([[酸化第二鉄]])がかっている。[[砂浜]]など、天然でも産出する。天然の砂鉄は普通、[[磁鉄鉱]]よりなる。太平洋岸よりも日本海岸の方が良質の砂鉄が採取される。
 
山陰地方の花崗岩には磁鉄鉱が多く含まれているが、山陽地方ではほとんど含まれていない。山陰地方の花崗岩は磁鉄鉱系列の花崗岩で、山陽地方の花崗岩はチタン鉄鉱系列の花崗岩である。このちがいは、これは花崗岩のできた場所のいろいろな条件が異なる事に起因する。安山岩に含まれる磁鉄鉱と花崗岩に含まれるものでは、その成分が異なる。安山岩中の磁鉄鉱はチタン成分が多く、玄武岩中では、更にチタン成分が多くなる。砂鉄を“真砂(まさ)砂鉄”と“赤目(あこめ)砂鉄”と分ける場合もある。一般的には山陰側は真砂系、山陽側は赤目系と言われる。
安山岩に含まれる磁鉄鉱と花崗岩に含まれるものでは、その成分が異なる。安山岩中の磁鉄鉱はチタン成分が多く、玄武岩中では、更にチタン成分が多くなる。
砂鉄を“真砂(まさ)砂鉄”と“赤目(あこめ)砂鉄”と分ける場合もある。一般的には山陰側は真砂系、山陽側は赤目系と言われる。
 
[[鉄]]分を含むため、[[磁石]]に吸い付く。古くは[[製鉄]]材料の主原料として使われていた。現在は[[鉄鉱石]]に置き換わっているが[[たたら吹き]]によって製鉄される[[玉鋼]](たまはがね)など[[日本刀]]を製作する上で欠かせない物として現在も使用されている。