「ポンペイの壁画の様式」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Louperibot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる追加: fr:Style pompéien
13行目:
前1世紀には「第二様式」または「建築様式」と呼ばれる様式が支配的となる。壁面は建物の構成要素やトロンプ・ルイユ的な効果を狙った構図により装飾されるようになる。初期には第一様式から見られる要素で構成されていたがだんだんと置き換えられていった。この様式では対象物に陰影を付けることによって立体的な構造物として錯覚させるということが行われた。例えば立体的に描かれた柱によって壁面のスペースを分割するということがよく行われた。
 
また壁画にトロンプ・ルイユ的効果を与えるための[[遠近法#短縮法|平行投影法]](正確な[[遠近法#関連する概念|線遠近法]]ではない)の利用も第二様式を特徴付けている。[[オーダー#特徴|イオニア式]]の柱]]や舞台のような建築の構造物を描くことにより画面に表される空間は壁面の後方に押しやられた。これらの壁画はローマの家々の窓がなく狭い部屋を少しでも広く見せる効果があったと思われる。
 
具体的な対象や風景が前90年頃に第一様式に導入され、前70年頃からは建築物やイリュージョニスティックなモチーフと共に支配的となった。壁画はできる限り奥行きを感じさせることが求められた。リアルに描かれたモチーフは最初、分割された画面の高い部分に描かれた。その後、前50年以降は神話の舞台となる風景を背景として演劇のマスクや飾りが描かれるようになった。