「溶存酸素量」の版間の差分

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*有機物量が多く流入した場合にも、溶存酸素量は低くなる。水中に生物が消費可能な有機物が多い場合、すなわち、生物的酸素要求量(BOD)が高い場合、微生物が多量に発生する。そのときに、彼らが酸素を消費するため、溶存酸素量は極めて低くなる。さらに微生物が嫌気的に分解を進行させれば、硫化水素等が発生し、いわゆるどぶの臭いがするようになる。このような状態では、通常の水生動物は生活できず、生息可能なのは、体内に酸素を蓄える能力のあるものだけである。淡水であればイトミミズやユスリカの幼虫、海水であればゴカイなど、赤色のヘモグロビン様の色素を持ったものが多いので、赤い動物が多いところは、酸素が足りないと見て良い。
 
*DOは[[水質汚濁]]に係る[[環境基準]]が定められており、河川、湖沼、海域ともその水域の類型に応じた基準となっている。通常の水質汚濁項目([[水素イオン指数|pH]]を除く)については、数値がいほど水質が良いといえるがDOについては数値が低いほど水質が悪いことになる。
 
== 関連項目 ==