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'''蘭奢'''(らんじゃたい)は[[香木]]の一種。天下第一の名香と謳われる。天平勝宝5年(753)に[[聖武天皇]]より[[仁王会]]の際[[盧舎那仏]]([[東大寺盧舎那仏像|東大寺大仏]])に献じられた。正式名称は'''黄熟香'''(おうじゅくこう)で、蘭奢待とはその文字の中に[[東大寺]]の名を隠した[[雅名]]である。長さ156cm、重さ11.6kgの錐形の[[香]]の原木。その香は「古めきしずか」と言われる。
 
[[東南アジア]]で産出される[[沈香]]と呼ばれる高級香木で、[[日本]]には[[9世紀]]頃に中国より伝えられたとされる説が有力である。一説には[[日本書紀]]や[[聖徳太子]]伝暦の推古3年記述を云う説もある。[[奈良市]]の[[正倉院]](元は東大寺の倉庫であったが[[明治]]以降は国が管理)の中倉薬物棚に収められており、これまで[[足利義満]]、[[足利義教]]、[[足利義政]]、[[織田信長]]、[[明治天皇]]らが切り取っている。