「子煩悩」の版間の差分

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子煩悩と親馬鹿、馬鹿親は異なるのですべて除去します。
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'''子煩悩'''(こぼんのう)とは、[[育児]]や[[教育]]において、[[子供]]を非常に可愛がっている人。また、その様子を指した言葉。
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'''子煩悩'''(こぼんのう)とは、[[育児]]や[[教育]]において、[[子供]]を非常に可愛がっている人。また、その様子を指した言葉。よく似た言葉に'''親バカ'''(おや-)があるが、[[ニュアンス]]などが微妙に異なる。さらに、子煩悩や親バカが行き過ぎた様態(甘やかし)を示す親を'''バカ親'''(-おや)と呼び、前二者とは大きく扱いが異なる。
 
2000年代頃では、[[ペット]]ないし[[コンパニオンアニマル]]を我が子のように可愛がる行為に関連して「親バカ」と自称する場合もある(主にネットスラングなど)。
 
==概要==
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*入浴は、いつも子供と共に入ろうとする。
*就寝時には、いつも子供と同じ布団で寝たがる。
 
== 親バカ ==
[[性別]]に関係なく、自分の[[子供]]に対して非常に甘い態度を取ったり、我が子を特に[[贔屓]]する、あるいは我が子を他人にことあるごとに自慢する、といった第三者から見て愚かに見えるほどの愛し方をする[[親]]に対して用いられる。過度に誉めそやしたり、些細な行動を偉大な才能の発露とみなしたりする・将来に多大な期待を抱く傾向である。
 
言語そのものの起源は定かではないが、親はすべからく我が子を慈しむべき存在であることから、親である限り多少なりとも親バカの要素はあると言える。その意味において、男性保護者にあっては子煩悩かつ親バカ、ということもおこり得る。多くの場合、第三者から多少呆れられながらも微笑ましい親の姿を表現する語として用いられる。その背景には子供をこよなく慈しむ心理が推測されることから、悪意をもって「親バカ」と呼ぶ例はあまり見られない。但し、子供が過剰に甘やかされることにより、[[自立心]]が育たなくなる、異常なまでに我侭な子が育つ、自信が強すぎて協調性の欠けた子供になる、などといった見方もある様である。幼少の頃はともかく、子供の自我獲得後も親バカである場合、かえってそれが子供に対する過剰な期待・[[プレッシャー]]となることもある。特に期待し過ぎて多額の投資をしていて、その[[費用対効果]]の面で大幅な損失を出している場合も同様である。
 
=== 親バカの行動例 ===
*「我が子こそ世界一○○」「○○はかわいい」「[[美人]]」「[[頭脳|頭]]がいい」など、他の優位的表現の場合もあると信じて疑わない。
*「この子は将来、きっと○○になる」=「[[芸能人]]」「[[プロフェッショナル|プロ]][[スポーツ選手]]」「[[博士]]」「[[画家]]」「[[大臣]]」「[[東京大学|東大生]]」など、名誉と見られる職業を付け足してくる。
*定期入れや他の形で我が子の写真を持ち歩き、逢う人ごとに写真を見せて自慢する。
**来客者や訪問者(宅配業者や集金など)に見せ付けるように、玄関や居間などに子供の写真を飾る。
*我が子の写真や行動日記をメインコンテンツとする[[ウェブサイト]]や[[ブログ]]を公開する。
**同様に[[年賀状]]が子供の写真だけ。差出人(配偶者含む)の近況報告は殆どまたは全くなく我が子の成長日記同然の内容(これは孫を可愛がる祖父母の年賀状についても同様である)
*会社や近所などで他人と話をする際、何より自分の子供の話題を話したがる。一方で他の子供の話題は避けようとする。
*子供が描いた絵画、作成した工作品など手放しで絶賛、他人に見せびらかして自慢する。
*およそ不適当と思われる高額な玩具(子供が欲しがるもの)などを購入する。特に[[クリスマス]]などの行事以外にも何かしら理由を付けて買い与えようとする。
*子供の年齢と照らし合わせて時期尚早と思われる学習用品などを購入する。また、入学用品に異常に金をかける(華美な装飾の付いた[[ランドセル]]や有名ブランドの子供服など)。
 
<!--節設置者による放置(“Wikipedia:進行中の荒らし行為/長期/Tyanken”も併せて参照):
=== ペットによる親バカ ===
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-->
 
== バカ親 ==
前二つとは性格が異なり、親の立場にある者が上述の子煩悩や親バカの範疇を逸脱し、我が子の起こした問題を事実を歪曲してまで正当化したり、他人に損害を与えたり迷惑をかけてまで我が子の要求を通そうとするなどにまで至ると、「バカ親」と揶揄して称される。特に社会責任を負えない幼少期であれば問題も小さいが、[[モラトリアム]]期間にある[[子供]]の責任を親が退けたがる、あるいは社会的責任を問われる年齢に至っても親が尻拭いするようなケースでは、より問題が大きい。
 
この場合、既に子供に与えるべき愛情を大きく逸脱し、過剰過ぎるほどの保護・愛着を与え、周囲や他人に対しても迷惑に感じられることから、もはや微笑ましいなどの好意的感情は消え、侮蔑的・糾弾的な意味合いで用いられる。即ち、親の行為があまりにも愚かであるとして非難される際に用いられる語である。特に子に干渉しようとして、親が社会のルールを守れていない場合は尚更で、立派な[[モラルハラスメント]]そのものである。近年において、[[モンスターペアレント]]と同視されるようになっている。
 
必要以上に過保護に育てられた子供は、[[自己中心的]]な我侭に育ち、または嘘や虚偽を申し立てることにも無頓着になったり、[[犯罪]]を犯しても反省が出来なかったりすることもある。こうした親の存在が[[社会問題]]や[[教育問題]]として語られることもあり、この場合の親を指して「親バカ」と称するのは正確ではない(むしろ「バカ親」が正しい)。この場合は[[社会性]]の[[家庭教育]]の失敗や、[[虚栄心]]と保護傾向の強さに関連し、ひいては[[ソーシャルスキル]]の未成熟といった問題を当人に発生させる点で、保護者ぐるみでの[[人格]]問題が問われるケースである。
 
<!--妥当性の無い憶測(『親バカ子バカ』に至っては渋谷天外 (2代目)の作品名でことわざでもない虚偽記述の虞):
なお、バカ親の由来は「'''バカ親父'''(-おやじ)」を略したもの、[[ことわざ]]の「'''親ばか子ばか'''」と推測される。
-->
=== バカ親の例 ===
''[[モンスターペアレント]]も参照のこと''
 
*我が子が負傷したり、痛がるなど苦痛を示す反応をする場合、本来必要な医療行為を越えて過剰な治療を行う。
*教育施設において、他の子供との喧嘩によって我が子が少しでも負傷すると、当該教育施設に[[苦情]]を申し立てる。
*玩具などを子供が乱暴に扱った結果の破壊によって負傷すると、当該商品の製造元に苦情を申し立てる。
*子供が問題を起こした場合、相手側当事者に対して強請、または金銭などを使い、無理やり解決を図る。
*我が子が購入した商品・サービスの利用料金の(殊に高額の)請求に対して、当該営業者側に料金確認の不備などの非を申し立て、料金支払いを拒絶する。
*我が子が他人に何らかの損害を与えた場合、あくまで[[被害者]]側に全面的な非があると申し立て、被害者らの訴えをもみ消そうとする。
*犯罪を犯して[[逮捕]]された子供について、[[誤認逮捕]]または[[冤罪]]などを掲げ、[[警察]]側に非があると申し立てる。
*我が子の能力不足や不適格性を認めず、高い地位や学歴などを無理やり実現させようとする。
*成人した我が子の理不尽な要求を通すべく、子の職場に苦情を申し立てる。
 
== 関連項目 ==
* [[過保護]]
* [[しつけ]]
<!--連想的「関係」項目(記事主体の説明補足ではない):*[[モンスターペアレント]]
*[[過干渉]]-->
 
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