「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Dr jimmy (会話 | 投稿記録)
Y.Yamazaki (会話 | 投稿記録)
77行目:
== 機材 ==
=== ギター ===
スティーヴィーは主に[[フェンダー・ストラトキャスター]]を愛用した。中でも最も有名な「ナンバー・ワン」は、彼がそれまで使用していた黒いストラトキャスターの修理を頼みにオースティンのハート・オブ・テキサス・ミュージックを訪れたところ、壁に展示されていた中古のストラトキャスターに一目惚れして、交換して入手した。その後、スティーヴィーのツアーにも同行した経験を持つリペアマンのザック・ベリー(Zac Berry)によって左利き用のトレモロユニットへ換装された。アームを折損する事も多かった為か、[[ステンレス]]製の折れにくい物を装着していた事もあった。「ナンバー・ワン」の仕様は、ネックは1962年12月製のDサイズ。ボディは1963年製の[[ハンノキ|アルダー]]、ネックは[[ローズウッド (木材)|ローズウッド]]指板のラウンド貼り。フレットは彼が「ベースフレット」と呼んでいた[[ジム・ダンロップ]]社の6100番。搭載されていたピックアップも1963年製である。トレモロ・ユニットは左利き用のものに換装されている。以前は[[ホログラム]]ステッカーを切り出した"SRV"のロゴが貼られた黒いピックガードであったが、後にSRVのロゴを溝状に刻んだ、後にシグネイチャーモデルとして発売される物と同じ書体のロゴが奢られたピックガードに交換された。元々のネックはフレットを打ち替えた際に指板を削正出来る限界に達した為に交換されている。しかし亡くなる数ヶ月前にネックが折れるアクシデントに見舞われ、止む無く別のネックに交換する羽目になるが、後にリペア元のネックに戻されている。彼の遺したギターは1980年代のシャーベル社(Charvel)製のメイプルネックがつけられたストラトキャスター(「"レニー」)"(ボディがウォルナットブラウンに塗り替えられ、ブリッジ後部に旧いマンドリンから外したピックガードを埋め込んでいる)がクリスティーズで売却された以外は全てジミー・ヴォーンが所有している。
 
※当時シャーベル社(Charvel)に在籍していた現フェンダー・カスタム・ショップのマーケティング・マネージャーであるマイク・エルドレッド(Mike Eldred)がビリー・ギボンズ(Billy Gibbons,[[ZZ Top]])のオーダーで製作したものをスティーヴィーが譲り受け「レニー」に取り付けられた。
 
この他のストラトキャスターは、イエローホワイトのボディに、当時のギターテクニシャンであるルネ・マルティネス(スティーヴィーの没後は[[カルロス・サンタナ]]等を担当している)が製作した赤いマーブル模様のピックガードを取り付けた"スコッチ"、黒の上から赤をオーバースプレーされ、何度と無くネックを交換されていた"レッド"、さらに元[[ヴァニラ・ファッジ]]のヴィンス・マーテルから贈られたという"イエロー"を所有していた。"イエロー"は、元々[[ハムバッカー]]を四つ強引に取り付ける改造がなされており、後にピックガードごと新しく作りかえられているが、ピックアップがフロントのシングルコイル一つだけと言う、非常に変わったストラトキャスターだった。ピックアップを取り付けた後が大きな空洞となっているため、本人曰く「ベルの様に鳴る」と語っていた一本だったが、1987年頃に盗難に遭っている。
その他のギターとして、テキサスにあるギターショップ"Charley's Guitars"のチャーリー・ワーツ(故人)が製作したストラトキャスタータイプ'''"E-flat Model"'''、ビリー・ギボンズからプレゼントされた'''"Hamiltone"'''の、「メイン」と呼んでいたギターがある。"E-flat Model"は[[ビブラート・ユニット|シンクロナイズドトレモロ]]が無い、[[ダンエレクトロ]]のリップスティックピックアップのコイルを巻き直した[[シングルコイル]]ピックアップが取り付けられ、コントロールノブがボリュームとトーンのみの仕様である。このギターは後にフェンダー・カスタムショップが同一使用のギターを製作したが、Charley's Guitarsからのクレームにより生産を取り止めている。"Hamiltone"は同ブランドを起こしたハミルトンなる人物が製作したストラトキャスタータイプで、ボディが木目が美しい[[カエデ|フィギュアドメイプル]]をボディとネックに使用したスルーネック構造のギターである。[[黒檀|エボニー]]製の指板にはパールでスティーヴィーの名前の[[象嵌|インレイ]]が施され、ボディとネックの外周にバインディングが施された豪華なギターである。太目のネックと張りのあるトーンがかなり気に入っていたようで、ステージでは"ナンバー1"とこのギターがメインギターとなっていた。プレゼントされた当初は[[EMG]]のアクティブサーキット付きピックアップが使用されていたが、音が気に入らなかったのか、後に[[セイモア・ダンカン]]製のストラトキャスター用パッシブピックアップに交換され、更にフェンダーの「テキサス・スペシャル」に交換されている。
 
その他のギターとして、テキサスにあるギターショップ"Charley's GuitarsGuitar Shop"のチャーリー・ワーツ(故人)が製作したストラトキャスタータイプ'''"E-flat Model"'''、ビリー・ギボンズからプレゼントされた'''"Hamiltone"'''の、「メイン」と呼んでいたギターがある。"E-flat Model"は[[ビブラート・ユニット|シンクロナイズドトレモロ]]が無い、[[ダンエレクトロ]]のリップスティックピックアップのコイルを巻き直した[[シングルコイル]]ピックアップが取り付けられ、コントロールノブがボリュームとトーンのみの仕様である。このギターは後にフェンダー・カスタムショップが同一使用のギターを製作したが、Charley's GuitarsGuitar Shopからのクレームにより生産を取り止めている。"Hamiltone"は同ブランドを起こしたジェイムズ・ハミルトンなる人物が製作したストラトキャスタータイプで、ボディが木目が美しい[[カエデ|フィギュアドメイプル]]をボディとネックに使用したスルーネック構造のギターで、アルバム"Could'nt stand the weather"のビデオクリップでも登場したギターである。[[黒檀|エボニー]]製の指板にはパールでスティーヴィーの名前の[[象嵌|インレイ]]が施され、ボディとネックの外周にバインディングが施された豪華なギターである。太目のネックと張りのあるトーンがかなりとても気に入っていたようで、ステージでは"ナンバー1"とこのギターがメインギターとなっていた。プレゼントされた当初は[[EMG]]のアクティブサーキット付きピックアップが使用されていたが、EMGの独特の癖がある音が気に入らなかったのか、後に[[セイモア・ダンカン]]製のストラトキャスター用パッシブピックアップに交換され、更にフェンダーの「テキサス・スペシャル」に交換されている。
 
この他にも[[ギブソン (楽器メーカー)|ギブソン]]・[[フライングV]](1970年代に限定生産された"メダリオン")や、[[エピフォン・カジノ]]、ナショナル・[[リゾネーターギター]]等を使用していた。