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'''細胞質基質'''(さいぼうしつきしつ)とは[[細胞]]内の部分の呼称で、[[細胞質]]から[[細胞内小器官]]を除いた部分のことである。'''細胞質ゾル'''、'''サイトゾル'''あるいは'''細胞礎質'''とも呼ばれる。古くは透明質、可溶性部分などと呼ばれたこともあるが、その後の分析技術の向上により、これらの部分にもさまざまな構造や機能が認められたため、この呼称の利用には問題がある。
 
[[遠心分画法]]で上清画分に回収される流動性の成分からなり、可溶性の[[タンパク質]]や[[リソーム]]等が含まれている。
 
基本的には[[水]]を溶媒とし、[[酵素]]蛋白質をおもな分散質とし(細胞質基質は20~30%の[[蛋白質]]を含む)、[[アミノ酸]]、[[脂肪酸]]などの各種有機酸、[[糖]]、[[核酸]]塩基、各種[[ミネラルタンパク質]]を溶質あるいは低分子分散質として含む、複雑な[[コロイド]]となっている。
 
細胞内部の流体として、(主に細胞骨格の働きにより)[[原形質流動]]を起こし、細胞内の各種物質の移動、細胞内小器官の配置、細胞間で伝達される信号の細胞内での転送の場となっている。