「ジャーヒリーヤ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
GhalyBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: arz:جاهليه
編集の要約なし
1行目:
{{Islam}}
'''ジャーヒリーヤ ''' (''Jāhilīyah''アラビア語: جاهلية) は、主に[[イスラム教]]圏で用いられる単語で、事実上は宗教用語の一つといえる。
現代のムスリムの間では[[ムハンマド]]が神の啓示を受ける以前の時代を指す言葉として用いられ、日本語では「無明時代」と訳されることが多い。
また、近代になってから西洋文明の流入によってイスラム的価値観が破壊されてしまった社会を「現代のジャーヒリーヤ」と呼ぶこともある。
 
ムスリムの主観的な価値観によればジャーヒリーヤ時代とは文明([[シャーリア]])が誕生する以前の原始時代であり、イスラム的価値観が破壊されてしまった現代社会は文明が失われた社会と言うことになる。
これを日本語に置き換えるならば'''無知、無明、愚かさ'''を意味する言葉で、[[イスラーム]]以前の文化・時代全般を指して使われる言葉である。特にこの時代を設定するのは、この時代が大きな変化の時代であったことを意味する。またこのような名称が用いられるのは[[宗教的排他主義]]によるものである。
 
これジャーヒリーヤ直訳的に日本語に置き換えるならば'''無知、無明、愚かさ'''を意味する言葉で、[[イスラーム]]以前の文化・時代全般を指して使われる言葉である。特にこの時代を設定するのは、この時代が大きな変化の時代であったことを意味する。またこのような名称が用いられるのは[[宗教的排他主義]]によるものである。
 
[[ムハンマド]]がイスラームの[[預言者]]として、[[一神教]] (''Monotheism'') をひっさげて立ち上がった頃、メッカの[[カアバ]]には部族の地域神を表す神像が何百も祭られていたという(実際、[[アッラーフ]]もその神々と一緒に祭られていた)。後にムスリムが[[アラビア半島]]を支配し、多神教徒を駆逐した後はイスラームの[[教義|ドグマ]]に基づき一方的にこの[[多神教]]時代を悪の時代と決め付けたため、ジャーヒリーヤという名称が使われるようになった。