「岩塩ドーム」の版間の差分

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'''岩塩ドーム'''(がんえんドーム、{{Lang-en-short|salt dome}})は、[[岩塩]]が[[ドーム]]状に大きな塊で形成されたものである。これは、塩や岩塩などのミネラルの[[蒸発]]物の厚い層が取り囲んでいる岩の[[地層]]を垂直方向に貫入することにより生じる、それにより[[ダイアピル]]を形成する。
 
これらのドームを形成する塩は閉鎖された海域に溜まったものである。海域に流れる水の流れが限定されていると、蒸発により塩の蓄積が生じ、岩状となる。稀ではあるが、一回の蒸発で大量の量の塩を作り出すこともある。これは、[[地中海]][[メッシニアン塩分危機]]の例に見られるように、一時的な氾濫の時期とくぼ地にたまった水の[[蒸発]]が生じることにより発生する。近代では、蒸発による蓄積は、稀に制限されるが完全に乾燥していない、くぼ地に溜まる事により生じたものである。これらは、[[トルクメニスタン]]のGarabogazkölの盆地の様に、地質学的な記録により何度かの蓄積に相当するものがあったとされる。
 
時間の経過により塩は[[沈殿物]]に覆われて埋められていく。通常、塩は周囲の材質の[[密度]]より小さいため、塩は表面に出て行こうとする傾向がある。その結果、大きく膨らんだドームや、ダイアピル、シート(板)、柱や他の構造を作る。もし、塩のダイアピルが地表を破るなら、それは塩氷河として現れる。これらの大きなドームの断面積は、幅が1~10[[km]]で、深さが6.5kmにもなる。