「シェーンフリース記号」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
AnmOtkHjn (会話 | 投稿記録)
新規: シェーンフリース記号(記法、具体例)
 
AnmOtkHjn (会話 | 投稿記録)
制約を追加、若干の加筆
12行目:
 
*''D<sub>n</sub>''(英: dihedral) - <!-- どなたか適切な訳語を御存知でしたら加筆をお願いします -->
:図形が''n''回対称で、かつ、主回転軸に垂直な''n''本の''C<sub>2</sub>''軸を持つとき、この図形の点群は''D<sub>n</sub>''と表記される。
 
*''S<sub>n</sub>''({{Lang-de-short|Spiegel}}) - [[回映操作|回映]]対称
24行目:
 
*''T''(英: tetrahedral) - [[正四面体]]型
:図形が、正四面体と同様の4本の''C<sub>3</sub>''軸と3本の''D<sub>2</sub>''軸を持つとき、この図形の点群は''T''と表記される。
 
*''O''(英: octahedral) - [[正八面体]]型
:図形が、正八面体と同様の3本の''D<sub>4</sub>''軸と4本の''D<sub>3</sub>''軸と36本の4回''D<sub>2</sub>''軸を持つとき、この図形の点群は''O''と表記される。
 
*''I''(英: icosahedral) - [[正二十面体]]型
:図形が、正二十面体と同様の6本の''D<sub>5</sub>''軸と10本の''D<sub>3</sub>''軸と615本の5回''D<sub>2</sub>''軸を持つとき、この図形の点群は''I''と表記される。
 
=== 付加記号 ===
42行目:
 
*''d''(英: diagonal) - 対角的(主回転軸に平行)
:主記号が''D''または''T''で主回転軸を通る鏡映面を持ち主回転軸に垂直な鏡映面を持たないとき、鏡映面は隣り合う2本の''C<sub>2</sub>''軸の2等分線と主回転軸を通る鏡映面を持つときので、添え字''d''が用いられる。''v''が用いられることもある。
 
但し、正多面体型の対称性に対しては、付加記号の選び方が若干変則的になる。
 
*主記号が''T''の場合
**2本の''D<sub>2</sub>''軸を通る鏡映面を持つ場合、''T<sub>h</sub>''と表記される。
**2本の''C<sub>3</sub>''軸を通る鏡映面を持つ場合、''T<sub>d</sub>''と表記される。
*主記号が''O''の場合
**2本の''D<sub>4</sub>''軸を通る鏡映面を持つ場合、''O<sub>h</sub>''と表記される。
*主記号が''I''の場合
**2本の''D<sub>5</sub>''軸を通る鏡映面を持つ場合(これに垂直な回転軸は''D<sub>2</sub>''軸であり、主回転軸とは呼べないが)、''I<sub>h</sub>''と表記される。
 
 
== 制約 ==
上で述べた記号の組み合わせが全て使われるわけではない。
=== <math>n=1</math> に於ける制約 ===
*''C<sub>1h</sub>''、''C<sub>1v</sub>''、''S<sub>1</sub>''は''C<sub>s</sub>''と一致するので、通常は''C<sub>s</sub>''と表記する。
*''D<sub>1</sub>''は''C<sub>2</sub>''と一致するので、通常は''C<sub>2</sub>''と表記する。
*''D<sub>1h</sub>''は''C<sub>2v</sub>''と一致するので、通常は''C<sub>2v</sub>''と表記する。
*''D<sub>1d</sub>''は''C<sub>2h</sub>''と一致するので、通常は''C<sub>2h</sub>''と表記する。
 
=== 回転角に対する制約 ===
*''S<sub>n</sub>''は、''n''が奇数のとき''C<sub>nh</sub>''と一致するので、''n''が偶数の場合にのみ用いられる。
 
=== 付加記号に対する制約 ===
*''C<sub>i</sub>''、''C<sub>s</sub>''に対しては、付加記号は用いられない。
*''S<sub>nh</sub>''は''C<sub>nh</sub>''と一致するので用いられない。
*''S<sub>2nv</sub>''は''D<sub>nd</sub>''と一致するので用いられない。