「緑色硫黄細菌」の版間の差分

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'''緑色硫黄細菌'''(りょくしょくいおうさいきん)は酸素非発生型[[光合成]]を行う[[真正細菌]]である。[[16S_rRNA系統解析]]に基づく原核生物一グループ分類によるとクロロビウム科(Chlorobiaceae)のみで構成される。H<sub>2</sub>Sを用いて光合成を行う絶対嫌気性光独立栄養生物。分子状窒素固定能がある。至適生育温度は45-47℃
 
==概要==
光合成細菌としては比較的古くから研究されている。特に色素タンパク複合体である '''FMO タンパク'''は膜結合型色素タンパク質としては初めて結晶構造解析が行われた事で知られている。
反応中心色素はバクテリオクロロフィル <i>a</i>、補助色素としてバクテリオクロロフィル <i>c</i>、<i>d</i>、<i>e</i> を持つ。
光化学反応中心は鉄硫黄型の '''Psh a''' のホモダイマーで P840 を持ち、サブユニットあたり約40分子のバクテリオクロロフィル <i>a</i>を光捕集系として持つ。その他の光化学反応中心を構成するサブユニットとしては '''Psh b'''(F<sub>A</sub>F<sub>B</sub>)、'''Psh c'''(ヘム結合タンパク)、'''Psh d'''(機能不明)が有る。光捕集系としてクロロソームを持つ。
 
[[抗生物質]]カナマイシンやストレプトマイシン、スペクチノマイシンに対して耐性を持ちやすいので、変異体を作製する際にはストレプトマイシンとスペクチノマイシンのセットやゲンタマイシン、クロラムフェニコールを用いるのが良い。
 
ゲノムプロジェクトが終了。生育も早いため鉄硫黄型反応中心を持つ生物のモデルとして利用されつつある。
 
==FMO タンパク==
クロロソームと光化学反応中心の間に存在する。光化学反応中心あたり6分子存在しそれぞれ3分子でユニットになっている。ひとつの分子には7分子のバクテリオクロロフィル <i>a</i> が結合している。
 
発見当初は色素たんぱく質であることから光捕集系として機能していると考えられたが、存在位置関係からあまり光捕集系としては期待されていない。また、クロロソームから光化学反応中心への光エネルギー伝達を効率的に行うために存在するのでは無いかと考えられたが、伝達効率があまり高くないという研究結果もある。
 
==クロロソーム==
バクテリオクロロフィル <i>c</i>等が会合して棒状になったものを多数内包する脂質一重膜の組織。包膜である脂質一重膜にはいくつかのタンパク質が存在しクロロソームの形状維持等に関与している。
 
[[緑色非硫黄細菌]]も同名のクロロソームを光捕集系として持つが、サイズや構成タンパク質に違いが有る。
 
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[[Category:真正細菌|りょくしょくいおうさいきん]]
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