「大学入試センター試験」の版間の差分

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== 概要 ==
[[Image:Booklets of questions (National Center Test for University Admissions).JPG|thumb|right|250px|受験生に配布された問題冊子]]
全教科・全科目で設問の解答を[[マークシート]]に記入する方式となっており、記述式の設問はない。各科目ごとに決められている[[高等学校]]の[[学習指導要領]]に沿って出題される。すべての広範な受験生を対象にしているため、[[教科書]]にある例題のような出題も多く、対策さえしていれば比較的容易に高得点がマークできを取れる試験である。ただし、それゆえ多くの受験生が高得点になるため、少しのミスが後々の受験に大きな影響を与えることもあるので注意が必要である。
 
[[1979年]]から[[1989年]]までの間、[[国公立大学]]の入学志望者を対象とした「大学共通一次試験」(共通一次)が実施されていた。これは、入学試験問題において奇問・難問の出題をなくしたり、歴史などの重箱の隅をつついたりするような設問をなくし、一定の学力基準を測るものとして導入されたものである。しかし、実際にはこういった設問を完全に排除することができず、[[1990年]]から、国立大学の共同利用機関である[[大学入試センター]]の実施する「大学入試センター試験」に変更し、[[私立大学]]も試験成績を利用できるようにするなど、試験自体を流動性のあるものに改めた。[[2006年]]には英語科のリスニング試験が、世界で初めてICプレイヤーを利用したリスニング試験として実施され、機械に関するトラブルも含めて話題となった。
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国公立大学においては(一部の推薦選抜などを除き)出願資格を「センター試験で本学が指定した教科・科目を受験した者」と規定している。生徒の学力低下の懸念から、ほとんどの国公立大学ではセンター試験で5 (6) 教科7科目の受験が必須である。[[文系]]では外国語、国語、数学2科目、地理歴史、公民、理科1科目が、[[理系]]では外国語、国語、数学2科目、地理歴史または公民、理科2科目が主流となっている。また私立大学の参加も年々増加している。私大の場合、センター試験の入学者選抜への利用方法は各大学が個別に設定している。
 
平均点はおおよそ6割程度になるように作成されているが、年度や科目によっては、想定以上のずれが生じることは避けられないがある<!--その場合は、翌年度の同一科目の難易度を、前年度に比べ逆にしてバランスを保とうとしているようである。つまり、ある年度の問題の難易度が低かった場合(平均点が高かった場合)、翌年度は難易度が上がり(平均点が下がり)、難易度が高かった場合(平均点が低かった場合)はその逆になる。このため、受けようとする科目の過去数年間にわたる平均点の推移を把握しておくことで、出題難易度をある程度は予測できるのである。(何らかの出典に基づいた議論とすべきだと思います。)-->
 
試験会場は、様々な大学高校に設定されている。なお、試験1日目の前日の金曜日は「設営準備日」として試験会場の建物とその周辺が関係者以外立入禁止となる場所が多い。
 
試験が行われる1月中旬は[[冬|厳冬期]]に当たるため、[[雪]]により[[公共交通機関]]のダイヤに混乱が生じた場合には開始時刻を遅らせるなどの措置が取られることが多い。なお、センター試験が実施される2日間は全国的に大雪になったりぐずついたりすることが多く、「センター試験の日は雪の[[特異日]]」とも言われているが、首都圏では降雪が大々的に報道されているだけで、統計的には平年とさほど変わらないのが事実である。