「姑息的治療」の版間の差分

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'''姑息的治療'''(こそくてきちりょう)とは、対象とする[[疾患]]の根治を目指す治療以外の全ての[[医療行為]]を指す。姑息的とは「一時的な」という意味合いで、主に患者の苦痛の軽減や、一時的な症状改善などの目的で行われる。例としては、[[風邪]]症状に対する[[総合感冒薬]]の[[処方]]が最も一般的に行なわれる姑息的治療である。
 
なお、語感が悪い(「姑息」という言葉が「ずるい」という意味に誤解されることが多い)ため、医師側が患者に対しこの言葉を用いて説明することはまず無いが、医学的資料・文献中や医療現場、医学生等の教育の場では通常用いられる言葉である。
重症患者のケースでは根治的治療に入る前の下準備として適用される。姑息的治療によって生命が危ぶまれる状態から脱し、また全身状態を改善させることで自己治癒力を高め、結果として疾患の改善に繋げることを狙いとする。姑息的治療をきっかけに原疾患が完治に至るケースもまれに存在する。
 
==概説==
また、[[ホスピス]]などの[[終末期医療]]における患者の苦痛軽減(末期[[癌]]患者に対する[[モルヒネ]]の投与など)を目的とした医療行為も姑息的治療に含まれる。
主に患者の苦痛の軽減や、一時的な症状改善などの目的で行われる治療のことである。
 
例えば、[[風邪]]の咳、熱などの症状に対して、解熱、咳止めなどの目的で[[総合感冒薬]]を[[処方]]することが、最も一般的に行なわれる姑息的治療である。
なお、語感が悪い(「姑息」という言葉が「ずるい」という意味に誤解されることが多い)ため、医師側が患者に対しこの言葉を用いて説明することはまず無いが、医学的資料・文献中や医療現場、医学生等の教育の場では通常用いられる言葉である。
 
重症患者のケースでは根治的治療に入る前の下準備として適用される。姑息的治療によって生命が危ぶまれる状態から脱し、することを狙う。また全身状態を改善させることで、[[自己治癒力]]高め回復させ、結果として疾患の改善に繋げることを狙いとする場合もあり、姑息的治療をきっかけに(うまく[[自己治癒力]]が回復すれば、その自己治癒力により)原疾患が完治に至るケースもまれに存在する。
 
また、[[ホスピス]]などの[[終末期医療]]における患者の苦痛軽減を目的とした医療行為も姑息的治療に含まれる。例えば、末期[[]]患者に対する[[モルヒネ]]の投与など)を目的とした医療行為も姑息的治療に含まれである。
 
== 姑息的治療の種類 ==
*[[姑息手術]]:主に疼痛等の症状を低減する目的で行われる、根治を目的としない手術の全て。
*風邪症候群に対する内服処方:解熱、咳止めなどの症状改善を目的とする。検査で原因菌を特定した上での、効果のある[[抗生物質]]等の[[抗菌剤]]の処方は根治的治療分類される。
 
== 関連項目 ==
*[[代替医対症]]
 
*[[偽医療]]
 
[[Category:医療|こそくてきちりょう]]