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'''ロバート・アントン・ウィルソン'''(''Robert(Robert Anton Wilson'', [[1932年]][[1月18日]] - [[2007年]][[1月11日]])は、[[アメリカ合衆国]]の[[小説家]]、[[神秘主義]]思想家。
 
== 経歴 ==
[[ニューヨーク]]市[[ブルックリン]]生まれ。[[ニューヨーク大学]]で数学・工学を学んだ後、エンジニア助手、セールスマン、コピーライター、『[[プレイボーイ]]』誌編集者などを体験。その後、[[テレパシー]]や[[超常現象]]をテーマにした作品を書くSF作家に転向。
 
1975年、[[ロバート・シェイ]]との共著『イルミナティ』 三部作を発表。[[アトランティス]]の太古より存在して、世界史を裏から操ってきたオカルト団体・[[イルミナティ|イリュミナティー]]をとりあげたコミカルな作品で、カルト的な人気作家となる。後続シリーズや解説書などを中心に35冊の小説、ノンフィクションを発表。また、1977年、幻覚作用のあるサボテンを試しながら宇宙人と交流したとする、自叙伝風の作品『コスミック・トリガー―イリュミナティ最後の秘密(Cosmic Trigger)(''Cosmic Trigger'')を発表し、話題を集める。
 
1980年代には[[ニューエイジ]]哲学をパロディ化したアナーキーな宗教、[[サブジーニアス教会]]から[[ボブ法王]]として崇拝され、新しいコンピュータ文化のなかで再評価を受ける。[[ティモシー・リアリー]]との交流など、ポップ・オカルトの重要人物であった。
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[[1995年]]4月に彼の死亡のニュースが[[インターネット]]上をかけめぐった。アメリカ西海岸ヒッピー文化におけるビッグネームであるため、あちこちから追悼文などが各種メーリング・リストなどに発表されてから、一週間ほどして本人がおずおずと「まだ生きている」と名乗りをあげ、なかなか信じてもらえずに苦労したという冗談のような実話がある。
 
[[1992年]]に、[[バロウズ]]の「[[ダッチ・シュルツ 最期のことば]]」と似たnovel-cum-screenplayというスタイル([[小説]]兼[[映画]][[脚本]]、[[レーゼシナリオ]])の作品 ''"Reality Is What You Can Get Away With: An Illustrated Screenplay"'' を書いた。
 
== 翻訳語訳 ==
* 神経政治学 人類変異の社会生物学([[ティモシー・リアリー]]、[[ジョージ・A・クープマン]]との共著。[[山形浩生]]訳) [[リブロポート]] 1989年5月
* サイケデリック神秘学―セックス・麻薬・オカルティズム([[浜野アキオ]]訳) [[ペヨトル工房]] 1993年7月
* コスミック・トリガー―イリュミナティ最後の秘密([[武邑光裕]]訳) [[八幡書店]] 1994年4月
* ピラミッドからのぞく目 (上)(下) (集英社文庫)―イルミナティ1』(1(上・下)([[ロバート・シェイ]]と共著、[[小川隆]]訳) [[集英社文庫]] 2007年5月
* 黄金の林檎 (集英社文庫)―イルミナティ2』([[2(ロバート・シェイ]]と共著、[[小川隆]]訳) 集英社文庫 2007年6月
* リヴァイアサン襲来 (集英社文庫)―イルミナティ3』([[3(ロバート・シェイ]]と共著、[[小川隆]]訳) 集英社文庫 2007年7月
 
== 外部リンク ==