「カナダ議会」の版間の差分

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カナダ上院は、全議員が任命制である。上院議員は州を代表するものとされているものの、実際は首相によって選ばれ、形式的に総督が任命を行う。上院議員の被選任資格は、30歳以上で、国王に忠誠を誓い、かつ、最低4,000カナダドルの純資産を有することとされている。すなわち、上院議員になるためには、代表する州に居住し、かつ、4,000カナダドル以上の土地を保有する必要がある。かつては終身の身分とされていたが、[[1965年]]以降、75歳定年制が敷かれた。辞任することも可能であるほか、2回連続で議会会期中の議事に欠席すると失職する。
 
憲法上、カナダ諸州は4つのグループに分けられており、各グループにそれぞれ同数の上院議員が割り当てられている。すなわち、[[オンタリオ州]]に24議席、[[ケベック州]]に24議席、マリタイム大西洋諸州に24議席(内訳は[[ノバスコシア州]]に10議席、[[ニューブランズウィック州]]に10議席、[[プリンスエドワードアイランド州]]に4議席)、西部諸州に24議席(内訳は[[マニトバ州]]、[[ブリティッシュコロンビア州]]、[[サスカチュワン州]]及び[[アルバータ州]]に各6議席)が配分されている。また、[[1949年]]に州となった[[ニューファンドランド・ラブラドール州]]はこれら4つのグループには含められず独立に6議席を有し、3つの準州([[ノースウエスト準州]]、[[ユーコン準州]]及び[[ヌナブト準州]])にはそれぞれ1議席ずつ割り当てられている。
 
したがって、上院は通常の場合105議席から成る。例外として、総督は国王の承認を得ることを条件に、4名から8名を召集し臨時的に上院の規模を拡大することができるが、上記の4グループ間の議席配分割合は常に平等である必要がある。この総督の権限はカナダの政治史において一度だけ行使されたことがある(2005年時点)。それは[[1990年]]の[[ブライアン・マルルーニー]]首相の助言によるもので、物品サービス税(Goods and Services Tax)を創設するための法案成立を確保するためのものであった。8名を越えて上院議員の数を増員させることはできない(したがって、上院の最大定員は113名となる。)