「スリープ (コンピュータ)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
[[コンピュータ]]における'''スリープ'''とは省電力の[[待機電源]]モードのことである。通常の起動状態と比べると大きく電力を節約できる上に、起動中のプログラムなどを終了させることなく、素早い[[リブート]]が可能となるといった利点がある。多くの場合、電源[[LED]]が点滅することによりスリープ状態であることが分かる。
 
[[Windows95]]ではサスペンド、[[Windows98]]以降はスタンバイ、[[Mac OS|Mac OS 8]]以降や[[Windows Vista]] / [[Windows Server 2008]]ではスリープ、[[Linux]]ではサスペンド、と様々な名称で呼ばれるが、基本的にはいずれも[[メモリ]]以外の給電を可能な限り行わず、待機状態に入ることである。

バッテリー駆動時の[[ノートパソコン]]では蓋を閉じると自動的にスリープモードに入るようになっていることが殆どである。近年の[[マッキントッシュMacintosh]]、およびWindows Vistaではスリープ機能と[[ハイバネーション|ハイバネート]]機能をミックスさせた機能(ハイブリッド・スリープと呼ばれる)を搭載し、Linuxマシンの中にもスリープ機能にハイバネートの利点を組み入れるものが現れている。これらのモードでは、スリープに入るときにメモリの内容は[[ハードディスク]]にもコピーされ、電源断の時にデータが失われないよう配慮される。
 
コンピュータの電源管理ではかつての[[APM]]に代わり[[ACPI]]が現在の標準となっている。スリープモードはACPIのS3に相当する。ACPI非対応の[[周辺機器]]がある場合、時にスタンバイ機能は正常に働かないことがある。ACPIに対応しない環境では、スリープモードに入っても[[モニター]]電源を切り、ハードディスクの回転数を抑える程度しか行われないことがある。