「掃天星表」の版間の差分

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今日、掃天星表は恒星のみではなく、他の天体も探している。特徴は、電磁スペクトルでの調査で、これは可視光と比較されている。ドイツ名であるDurchmusterungが英名にもなっており、これは「物体、情報の組織的調査」と言う意味である。
 
掃天星表は44年間に渡って調査されており、視等級が9-10等星までのおおよそ325,000個の恒星の位置、視等級についてまとめられている。これは[[ドイツ天文協会星表|AGK]]、[[スミソニアン天文観測所星表|SAO星表]]などの[[20世紀]]の星図の基礎になったとされる。
 
==起源==
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このため、科学共同体は2つの追加観測で南天の情報の補足を決定した。これらは南半球の[[アルゼンチン]]の[[コルドバ]]、[[南アフリカ]]の[[ケープタウン]]の天文台で行われた。ジョン・M・トーミの主導で[[1892年]]に『'''コルドバ掃天星表'''』(''Cordoba Durchmusterung''、580,000星)を発表し、[[1896年]]には『'''ケープ写真掃天星表'''』 (''Cape Photographic Durchmusterung'')が発表された。コルドバ掃天星表は肉眼観測のみによって作られており、ボン掃天星表と同じ作り方である。これに対し、ケープ写真掃天星表は新技術として充分な精度があることが確認された写真を使っての処理が行われている。
 
これらの2つの掃天星表によって、さらに厳密な出展体型が設立され、19世紀広範には天文学者や測地学者は[[地軸]]、[[春分点]]、[[黄道平面]]に基づく天文基礎共通座標方式を使うようになった。この方式はベルリン天文台の[[基礎星表]]の前提となり、掃天星表や[[ドイツ天文協会星表|AGK]]の厳密な座標機構に使われるようになった。
 
その後、[[1920年代]]にFK3に現代化され正確性が±1まで押さえられ、現行、[[地球測地学]]で最新の物はFK6で正確性が0.1まで小さくなっている。さらに[[電波天文学|電波天文測定]]で現在では正確性が±0.1よりも良い状態になっている。
 
== 現代対応 ==
これと平行して、地球を公転する観測衛星が計画された。これらの開発による、最大の結果は[[ヒッパルコス (人工衛星)|ヒッパルコス衛星]]であり、1000以上のCCDカメラのネットワークで全天の108,000の星が測定された。これによって[[ヒッパルコス星表]]、また、ティコ星表、ティコ第二星表が製作された。
 
*[[ヒッパルコス星表]] (108,000個, 正確性 ±0.003")