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==概要==
結晶と液体の中間状態としては、液晶のほかに[[柔軟性結晶]](プラスチック・クリスタル)がある。結晶では粒子の位置と方向に長距離秩序がある。それに対し液体では粒子の位置・方向とも長距離秩序はい。
 
液晶は厳密には結晶と液体の中間状態のうち、粒子の方向の何らかの秩序は保っているものの、3次元的な位置の秩序を失った状態である。つまり、液晶には大きく分けて[[異方性]]を有する液体、1次元的な重心秩序をもった2次元液体、2次元的な重心秩序を持った1次元的な液体の3種類がある。ただし、歴史的には3次元的な位置秩序を持った中間層の中にも液晶と呼ばれてきたものもあり、定義が厳密に守られているわけではない。一方の柔軟性結晶は3次元的な位置の秩序を保っているものの、粒子の方向の秩序が失われた状態である。
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[[Image:Shilirren texture.jpg|thumb|right|240px|ネマティック液晶]]
 
 
== 液晶の分類 ==
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== 歴史 ==
液晶は[[1888年]]、オーストリアの植物学者F・ライニッツァーによって発見された。彼は、コレステロールと安息香酸のエステル化合物を加熱すると2度融解することを見い出し、その原理の解明をドイツの物理学者O・レーマンに委託した。レーマンは液体でありながら、複屈折や異方性といった性質を持つことを発見しこの不思議な物質を「流れる結晶」と位置づけた。後にG・フリーデルによって「液晶」と名づけられた。
 
 
== キラリティ(掌性)の効果 ==
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==強誘電性液晶==
キラルなスメクティックC液晶相(分子が傾いた層状構造をもつ液晶相)において、分子間で[[電気双極子]]の整列が起こり、巨視的な自発分極が生じ[[強誘電性]]が生じる場合がある。強誘電性液晶の特徴として、高速な電場応答(通常1msを切る)やメモリ効果(電場を切っても分子配向が維持される)が挙げられる。この高速応答性を利用した強誘電性液晶ディスプレイ(FLCD: Ferroelectric Liquid Crystal Display)が、一時[[キヤノン]]から発売されていた(1995年~1999 - 1999年)。
 
== 天然の液晶 ==
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*液晶ディスプレイ
*示温剤
*繊維強化プラスチックhttp://www.toray.co.jp/news/rd/nr040910.html]
 
== 参考文献 ==