「2009年ドイツグランプリ」の版間の差分
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| 開催サーキット所在地 =[[ドイツ]] [[ホッケンハイム]]
| コース長=5.148km
| レース距離=
| 決勝日天候=
| PPドライバー国旗={{Flagicon|AUS}}
| PPドライバー=[[マーク・ウェバー]]
▲| PPタイム=
| FLドライバー
| FLドライバー=[[フェルナンド・アロンソ]]
▲| FLタイム=
| FLタイム=1'33.365 (Lap 49)
| 優勝ドライバー国旗={{Flagicon|AUS}}
| 優勝
| 優勝タイム=1:36'43.310
| 2位ドライバー国旗={{Flagicon|GER}}
|
| 3位ドライバー国旗={{flagicon|BRA}}
| 3位ドライバー=[[フェリペ・マッサ]]
}}
'''2009年[[ドイツグランプリ]]'''は、2009年[[フォーミュラ1|F1世界選手権]]第9戦として[[2009年]][[7月12日]]に[[ニュルブルクリンク]]で開催される。正式名称は'''FORMULA 1 Grosser Preis [[サンタンデール・セントラル・イスパノ銀行|Santander]] Von Deutschland 2009'''。
== 開催前 ==
[[マクラーレン]]は[[2009年イギリスグランプリ|イギリスGP]]では[[運動エネルギー回収システム|KERS]]搭載を見送ったが、今回から再び搭載することとなった。
== 予選 ==
雨が予想されるため、各チームはタイヤ、コースに出るタイミングなどで、難しい選択を迫られることになる。
=== 展開 ===
気温14℃、路面温度22℃、湿度71%の条件下で予選がスタート
==== Q1 ====
予選が始まり、全車がコースに出る。最初に[[レッドブル・レーシング|レッドブル]]の[[セバスチャン・ベッテル]]がハードタイヤでターゲットタイムを出すが、ソフトタイヤのマシンが次々とタイムを更新していく。その後ベッテルがトップタイムを出し、更にチームメイトの[[マーク・ウェバー]]がトップタイムを更新する。残り時間が6分を切ってから雨が降り始め、タイムが出なくなる。ウェバーがトップタイムのままQ1が終了。[[BMWザウバー]]の[[ロバート・クビサ]]、[[フォース・インディア]]の[[ジャンカルロ・フィジケラ]]、[[トヨタF1|トヨタ]]の[[ティモ・グロック]]、
[[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]の2台がQ1敗退となった。
==== Q2 ====
気温14℃、路面温度22℃、湿度69%
セッション開始と同時に[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]の[[中嶋一貴]]を先頭に全車がコースに出る。雨により路面が滑りやすくなり、中嶋、[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]の[[フェリペ・マッサ]]がスピンしてしまう。その後、ほとんどのチームがインターミディエイトタイヤに履き替え、燃料を積むが、ウェバーのみがピットに戻らずにアタックを続ける。しかし、滑りやすい路面のためにタイムが出ずに、次の周回でピットに入る。残り9分を切ったところで各車タイムを出し始める。
残り4分を切ったところで[[ブラウンGP]]の[[ルーベンス・バリチェロ]]、[[ルノーF1|ルノー]]の[[ネルシーニョ・ピケ|ネルソン・ピケ]]、フォース・インディアの[[エイドリアン・スーティル]]がソフトタイヤでトップ3を占める。それを見て各チームがソフトタイヤに履き替えるが、2分を切ったところで再び雨が強くなり、タイムが伸びない。結局そのままQ2が終了し、BMWの[[ニック・ハイドフェルド]]、ルノーの[[フェルナンド・アロンソ]]、トヨタの[[ヤルノ・トゥルーリ]]、ウィリアムズの2台がQ2敗退。アロンソと[[ニコ・ロズベルグ]]は今期初めてQ3に進むことができなかった。一方ピケが今期初のQ3進出、スーティルがチーム初、自身にとっても初のQ3進出を果たす。
==== Q3 ====
気温13℃、路面温度19℃、湿度74%
ソフトタイヤかインターミディエイトタイヤか選択を迫られる。Q3が始まり、各チームはけん制し合う。1分が経過し、ブラウンGPの[[ジェンソン・バトン]]の様子を見てから各マシンがコースに出始める。バリチェロがトップタイムのまま時間が過ぎるが、残り30秒を切り、マクラーレンの[[ルイス・ハミルトン]]がトップに出る。残り時間がなくなる中、ウェバーがトップタイムを更新、その後、ベッテル、バトン、バリチェロがタイムを更新するも、ウェバーには及ばない。ウェバーはデビューから132戦目にして初のポール・ポジションを獲得。[[ヤルノ・トゥルーリ|トゥルーリ]]の119戦に続く最も遅い記録となった。ブラウンGPのバリチェロ、バトンが2番手、3番手に続いた。スーティルは自己最高の7番グリッドを獲得。
=== 結果 ===
{| class="wikitable" style="font-size: 95%"
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|{{Flagicon|AUS}} [[マーク・ウェバー]]
|[[レッドブル・レーシング|レッドブル]]・[[ルノーF1|ルノー]]
|'''1
|1
|'''1
|1
|661.0kg
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|{{Flagicon|BRA}} [[ルーベンス・バリチェロ]]
|[[ブラウンGP|ブラウン]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
|1
|'''1
|1
|2
|647.0kg
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|{{flagicon|UK}} [[ジェンソン・バトン]]
|[[ブラウンGP|ブラウン]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
|1
|1
|1
|3
|644.0kg
80 ⟶ 101行目:
|{{Flagicon|GER}} [[セバスチャン・ベッテル]]
|[[レッドブル・レーシング|レッドブル]]・[[ルノーF1|ルノー]]
|1
|1
|1
|4
|661.0kg
90 ⟶ 111行目:
|{{flagicon|UK}} [[ルイス・ハミルトン]]
|[[マクラーレン]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
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|1
|1
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|654.5kg
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!6
|2
|{{Flagicon|FIN}} [[ヘイッキ・コバライネン|ヘイキ・コバライネン]]
|[[マクラーレン]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
|1
|1
|1
|6
|664.0kg
110 ⟶ 131行目:
|{{Flagicon|GER}} [[エイドリアン・スーティル]]
|[[フォースインディア]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
|1
|1
|1
|7
|678.5kg
120 ⟶ 141行目:
|{{Flagicon|BRA}} [[フェリペ・マッサ]]
|[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]
|1
|1
|1
|8
|673.5kg
130 ⟶ 151行目:
|{{Flagicon|FIN}} [[キミ・ライコネン]]
|[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]
|1
|1
|1
|9
|674.0kg
140 ⟶ 161行目:
|{{Flagicon|BRA}} [[ネルシーニョ・ピケ|ネルソン・ピケ]]
|[[ルノーF1|ルノー]]
|1
|1
|1
|10
|676.0kg
150 ⟶ 171行目:
|{{Flagicon|GER}} [[ニック・ハイドフェルド]]
|[[BMWザウバー]]
|1
|1
|
|11
160 ⟶ 181行目:
|{{Flagicon|ESP}} [[フェルナンド・アロンソ]]
|[[ルノーF1|ルノー]]
|1
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|12
170 ⟶ 191行目:
|{{Flagicon|JPN}} [[中嶋一貴]]
|[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]・[[トヨタF1|トヨタ]]
|1
|1
|
|13
180 ⟶ 201行目:
|{{Flagicon|ITA}} [[ヤルノ・トゥルーリ]]
|[[トヨタF1|トヨタ]]
|1
|1
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|14
190 ⟶ 211行目:
|{{Flagicon|GER}} [[ニコ・ロズベルグ]]
|[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]・[[トヨタF1|トヨタ]]
|1
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|15
200 ⟶ 221行目:
|{{Flagicon|POL}} [[ロバート・クビサ]]
|[[BMWザウバー]]
|1
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|
210 ⟶ 231行目:
|{{Flagicon|SUI}} [[セバスチャン・ブエミ]]
|[[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]・[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]
|1
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|
220 ⟶ 241行目:
|{{Flagicon|ITA}} [[ジャンカルロ・フィジケラ]]
|[[フォースインディア]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
|1
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|
230 ⟶ 251行目:
|{{Flagicon|GER}} [[ティモ・グロック]]
|[[トヨタF1|トヨタ]]
|1
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240 ⟶ 261行目:
|{{Flagicon|FRA}} [[セバスチャン・ボーデ|セバスチャン・ブルデー]]
|[[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]・[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]
|1
|
|
251 ⟶ 272行目:
== 決勝 ==
気温18℃、路面温度29℃
=== 展開 ===
スタート直後、KERSを積んでいるフェラーリ、マクラーレンの4台が順位を上げる。またウェバーとバリチェロが接触してしまう。1コーナーではハミルトンがオーバーランし、右リアタイヤをパンクさせ最下位まで順位を下げてしまう。レースが12周目に入ったところでスタート直後にウェバーがバリチェロに対して幅寄せを行ったとしてドライブスルーペナルティーが科せられる。上位勢は13周目にバトンが最初のピットイン。ここでブラウンGPは3ストップ作戦にでる。次の周でバリチェロがピットインすると同時にウェバーがペナルティを終える。3位のコバライネンが4位以下をおさえていたためにウェバーはトップでコースに復帰する。バリチェロはマッサとベッテルの間でコースに復帰。更に次の周でコバライネンがピットイン。19周目にウェバーがピットイン、ハードタイヤを履いて7番手でコースに復帰。レッドブルはブラウンGPとは反対に2ストップ作戦をとる。21周目にベッテルがピットイン。上位争いはバリチェロがマッサに、ウェバーとバトンがクビサに抑えられ、タイムが伸びない。そのクビサは23周目、マッサは25周目にピットイン。ここからウェバーとバリチェロのペースが上がる。
27周目にスーティルがピットイン。2ストップ作戦でコースに戻る。しかし1コーナーでライコネンと接触し、フロントウイングを破損し、2周続けてピットストップを行う。この接触がレース後に審議対象となる。29周目にロズベルグが1度目、31周目にバトンが2度目、32周目にバリチェロが2度目のピットイン。しかしバリチェロの給油リグにトラブルが発生し、5秒ほどタイムをロスする。35周目にライコネンのマシンがスローダウンしそのままリタイヤ。
43周目にウェバーがピットイン、ハードタイヤでコースに復帰。次の周でベッテルもピットインするが、ベッテルはソフトタイヤでコースに戻る。45周目にマッサがピットインハードタイヤに履き替える。ブラウンGPは残り10周でバリチェロ、残り9周でバトンがピットイン。タイヤはバリチェロがハードタイヤ、バトンがソフトタイヤのためにここで2台の順位が入れ替わり、5位、6位でコースに戻る。その後ろにはアロンソがファステストラップをマークし、7位まで順位を上げてくる。更にその後ろではコバライネン、グロック、ハイドフェルド、中嶋、フィジケラの5台で1ポイントを
争う展開になる。
その後は大きな順位変動はなく、ウェバーがデビューから132戦目で悲願の初優勝。1981年ラスベガスグランプリで優勝した[[アラン・ジョーンズ]]以来28年振りのオーストラリア人の優勝となった。また132戦目での優勝はバリチェロの125戦を抜いて最も遅いの記録になった。2位にベッテルが入り、レッドブルは3戦連続、今期3度目のワン・ツーフィニッシュ。3位には今期初の表彰台となるマッサ。4位以下も順位の変動はなく、ロズベルグ、バトン、バリチェロ、アロンソ、コバライネンまでがポイント獲得。
=== 結果 ===
{| class="wikitable" style="font-size: 95%"
260 ⟶ 292行目:
| 14 || {{Flagicon|AUS}} '''[[マーク・ウェバー]]''' || '''[[レッドブル・レーシング|レッドブル]]・[[ルノーF1|ルノー]]'''
| 60
| 1:36
| 1
| '''10'''
307 ⟶ 339行目:
|-
! 8
| 2 || {{Flagicon|FIN}} '''[[ヘイキ・コバライネン|ヘイッキ・コバライネン]]''' || '''[[マクラーレン]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]'''
| 60
| +58.692
316 ⟶ 348行目:
| 10 || {{Flagicon|GER}} [[ティモ・グロック]] || [[トヨタF1|トヨタ]]
| 60
| +1
| 20
|
323 ⟶ 355行目:
| 6 || {{Flagicon|GER}} [[ニック・ハイドフェルド]] || [[BMWザウバー]]
| 60
| +1
| 11
|
330 ⟶ 362行目:
| 21 || {{Flagicon|ITA}} [[ジャンカルロ・フィジケラ]] || [[フォースインディア]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
| 60
| +1
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|
337 ⟶ 369行目:
| 17 || {{Flagicon|JPN}} [[中嶋一貴]] || [[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]・[[トヨタF1|トヨタ]]
| 60
| +1
| 13
|
344 ⟶ 376行目:
| 8 || {{Flagicon|BRA}} [[ネルシーニョ・ピケ|ネルソン・ピケ]] || [[ルノーF1|ルノー]]
| 60
| +1
| 10
|
351 ⟶ 383行目:
| 5 || {{Flagicon|POL}} [[ロバート・クビサ]] || [[BMWザウバー]]
| 60
| +1
| 16
|
358 ⟶ 390行目:
| 20 || {{Flagicon|GER}} [[エイドリアン・スーティル]] || [[フォースインディア]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
| 60
| +1
| 7
|
365 ⟶ 397行目:
| 12 || {{Flagicon|SUI}} [[セバスチャン・ブエミ]] || [[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]・[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]
| 60
| +1
| 17
|
372 ⟶ 404行目:
| 9 || {{Flagicon|ITA}} [[ヤルノ・トゥルーリ]] || [[トヨタF1|トヨタ]]
| 60
| +1
| 14
|
379 ⟶ 411行目:
| 1 || {{flagicon|UK}} [[ルイス・ハミルトン]] || [[マクラーレン]]・[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
| 59
| +1
| 5
|
391 ⟶ 423行目:
|-
! Ret
| 11 || {{Flagicon|FRA}} [[セバスチャン・ボーデ|セバスチャン・ブルデー]] || [[スクーデリア・トロ・ロッソ|トロ・ロッソ]]・[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]
| 18
| 油圧
|